マブラヴ
0892話
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に対して、シャドウミラーの機体はとある動力炉……一応機密なのでその辺はぼかさせて貰うが、その動力炉があるおかげで余剰エネルギーが大量にある。その結果、対BETA戦では補給の心配をしなくてもいいという意味では、かなり有利に戦える訳だな」
そこまで告げ、真田に映像を続けるように促す。
ドリフト内へと突入していくニーズヘッグ。
BETAが無数に現れるが、その全てを撃破していくその様子に、映像に見入っている者達からは感嘆の声しか聞こえてこない。
だが、それを見てちょっと失敗だったか? とも思う。
現れるBETAの全てを殲滅していくという戦闘方法は、シャドウミラーの機体だからこそ出来るものだ。先程も口にしたように、時流エンジンのエネルギー回復能力があるからこそ補給を気にせず撃ち放題に出来るんだが、この世界の戦術機ではそんな真似は出来ないだろう。
だからこそ、この世界のハイヴ攻略戦術では出来るだけ敵を避けるようにというのが大前提にあるのだろう。
もっとも、その結果ハイヴから逃げ出したBETAが周辺に大きな被害をもたらすというのは、色々と思うところがある者も多いようだが。
そんな風に考えている間に、スリーパー・ドリフトから降ってくる戦車級の映像に悲鳴が上がり、要撃級を一掃していく光景にも悲鳴が上がる。
色々と種類の違う悲鳴だが、悲鳴は悲鳴だ。
そうして……ニーズヘッグはやがてホールへと到着する。
そこに出現した無数のBETA。
それを見て再び上がる悲鳴。
だが、当然の如くニーズヘッグはそれらの全てを倒し……やがて、それが現れる。
ミミズのような、あるいは蛇のような、長い体躯を持つBETA。
母艦級と仮に名付けた俺の名称がそのまま適用される事になった新種のBETAだ。
その異様と巨大さに、再び教室の中は悲鳴が上がる。
まぁ、要塞級ですら内部に入れられるんだから、その異様さには驚いても当然か。
だが、そんなBETAもT.T.キャノンを使って内部から爆破され、息の根を止められる。
映像が切り替わり――空間倉庫に収容するシーンはカットされている――再びドリフト内部を突き進み、レモン達と合流してメインホールへと向かう。
そうして映像に映し出されたのは、100mを超える巨大な存在……即ち反応炉だった。
斯衛軍に入隊するパイロットを育てるこの訓練校の生徒にしてみれば、反応炉というのは感慨深いものだろう。皆が黙って映像に映し出されているその巨大な反応炉を真剣な表情で見据えている。
そうして最終的にはニーズヘッグが反応炉を切断したところで映像が終わる。
「さて、見て貰ったように今のが反応炉。ハイヴの心臓とも言える部分だ。あの反応炉を取り外すなり、あるいは破壊する事によってようやくハイヴはその活
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