マブラヴ
0892話
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時の件や、あるいは他の世界でどのような敵と戦ったのかを話したいと思う。……まずは鉄原ハイヴからだな。これを見てくれ」
真田に合図を送ると、すぐに教壇の近くにあるプロジェクターのようなものに映像が映し出される。
最初に映し出されたのはゲートからBETAが無数に溢れてくるシーン。
いきなりで生徒達も驚いたのだろう。小さな悲鳴が聞こえてくる。
そんな突撃級へと向かってニーズヘッグから放たれる無数のビーム。本来は戦術機の武器では正面から倒すのに相当苦労する筈の突撃級の装甲殻をあっさりと貫通し、その背後にいる突撃級までをも貫通していく。
「これって……レーザー? 光学兵器?」
強敵と言われている突撃級をいともあっさりと殲滅していく様子を見て、そんな声が聞こえてくる。そちらへと視線を向けると、篁の後ろに座っている眼鏡を掛けた女の呟きだ。
それを聞き、映像を一旦止めて口を開く。
「正解は光学兵器、いわゆるビームだな。俺達シャドウミラーの機体は基本的にこのビームが主兵装となっている。さて、それが何故か分かるか? そこの眼鏡を掛けてるの」
「え? その、私ですか? えっと……威力が高いから、でしょうか」
「そうだな。それもある。今の映像を見ていれば分かると思うが、実弾では正面から攻撃してもなかなか倒せない突撃級も、ビームを使えば装甲殻をあっさりと貫通出来る」
その言葉に眼鏡の女は安堵の息を吐く。
そして次にその横に座っている色黒の女へと向かって問い掛ける。
「隣の色黒のお前、他にビームを主兵装としている理由は何か思いつくか?」
「え? その、いえ、えっと……わ、私ですか? あ、その……」
キョロキョロと助けを求めるように周囲を見回すその様子は、恐らくこの女が落ち着きがなく、座学が得意ではない証拠なのだろう。
「……分かりません」
「そうか。じゃあ、その前にいる篁」
ザワリ、と。何故か教室の中がざわめく。
何かミスったか? そう思いつつもすぐに納得する。特定の生徒の名前だけを覚えていればこうもなるか。
しまったな。そうは思うが、元々恭子繋がりである以上は俺が何を言っても大して差はないだろうと判断する。
「……残弾、でしょうか」
数秒程考えてそう口にする篁に小さく目を見開いて頷く。
「そう、正解だ。よく分かったな。基本的に俺達シャドウミラーで使われているビーム兵器は、機体の動力炉のエネルギーを使っている。それ故に戦術機で使っているような実弾の補給といったものが必要無い。もっともそれはあくまでも基本であって、中には例外もあるが」
最も、その例外ってのは殆ど存在しないからこそ例外なんだが。
「戦術機の場合はバッテリーである為に余剰エネルギーが殆ど無いの
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