暁 〜小説投稿サイト〜
ラグナロク 蒼き瞳のESP(超能力)
第一話 『任務開始』
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にゅ……んっ……ティラミス……」

フレンダは幸せそうな寝顔をしながらよだれを垂らしている。

「寝ぼけてないで起きなさいよ!」

「ん〜……みゃ……じゅるるる……あれ、アリスさん?」

半起きしたフレンダは、見上げるようにこちらに視線を向けた。

「フレンダ。……任務の時間よ」

と言うわけで私は、今この辺境の地へと来ていると言うわけだ。

「さてと。装備の確認でもしようかな」

などといいながら、ファイブセブンにサイレンサーを付けたり、スペアマガジンの確認などをしていると、耳につけたイヤリング型の通信機に

「どうですかアリスさん。ちゃんと聞こえてますか?」

と言うフレンダの声が聞こえてきた。

「大丈夫よフレンダ。感度良好、よく聞こえるわ」

「今回の任務も頑張ってくださいね。蒼海学園の転校生さん」

などとからかってきやがった。あんにゃろう……

「同じセリフをもう一回言ってみなさい。今すぐハバロフスクにもどって、その頭すっ飛ばしてやるからね」

「も〜ジョーダンですよジョーダン」

などと言いながら、無線ごしにクスクスと笑っている。
だが、ふざけている中でも仕事は適格、それがフレンダの良いところだ。場の雰囲気を和らげてくれるのはいつもフレンダだし、私のオペレーティングもしっかりやってくれている。なんと言うか、憎めない相手だ。

「目標対象の情報をアリスさんのディスに転送しました。確認お願いします」

「了解フレンダ。相変わらず仕事が出来るわね」

などと少し誉めてやると、

「おー。アリスさんに誉められるのって、なんか違和感ですね」

なんてことを真面目な声で言ってきた。

「あんたそれどういう意味よ」

「い、いえなんでも!あ、9時になりました。任務開始時刻です」

どさくさに紛れて話を反らしやがった。まあこの話は、いずれ決着を着けるとしよう。

「ええ分かったわ。それじゃいきますか」

ファイブセブンを左胸のホルスターにしまうと、私は自分のほほを叩き、学校の方へと向かって歩き出した。

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