『Debt』
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『辞めたい』
衝動に駆られた
その日
大人の話をした
理由は単純
普段は客を下で
シッカリ選ぶ
たまたま顔に
出ない泥酔者が
紛れ込んでた
客に間違いを
犯された
誰が悪いのか...
『辞めたい』
何度も強く言った
恐怖でしかなかった
憎しみすら
わかないほどに
酷く痛い
蓋をしていた
遠い記憶の
忘れかけてたイタミ
『紹介料分がマダ』
と言われ
?????
『何の話?』
店長はビックリする
そう、此処に
連れてきた人
なるほど
そんな仕組み
知る由もなく
大人の世界
夜の世界が単純で
甘くないと知る
その人が来る
用意されたのは
『借用書』
意味が解らない
初めて目にする紙
『借りてません』
『俺の顔に
泥を塗った』
『あんな大金
もう使ったん!』
ヤクザの
出来損ないの
やることは
『矛盾』
そのもの...
辞める為の借金
何故?
何処に行けば?
何処にも行けず
また独り...
悪い癖がでる
ヤメたはずの...
ヤッてしまった
だらだらと
流れゆく其れを
ただただ
見つめるだけ
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