横浜騒乱編
第19話 顔合わせ
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
他校に聞くという方が問題じゃないか、とか何種類かの言い訳は用意をしてある。
三高の名倉あかりと、七草真由美のボディガードである名倉の関係があるのか、ないのかは、達也にとって初耳だったので、不明であった。
そこはおいといて、話題転換のように聞こえるのを承知で達也は
「チョッと寄って行かないか?」
「賛成!」
「達也は明日からまた忙しくなりそうだしな」
「そだね、少しお茶でも飲んで行こうか」
達也の返答に元気よく答えていたのはエリカとレオと幹比古。昼休みに、美月がなんか学校全体が観られているみたいといって、その話を聞いていたメンバーだ。
後ろの下手な尾行者には、気がついているのだろうけど、もう1人と2匹の方には気がついているのだろうか?
入った喫茶店はよく利用している『アイネブリーゼ』で、達也は女子4人の中央でカウンターに座りエリカはレオ、幹比古、僕と一緒にカウンター席に近い4人がけのテーブルに陣取った。
僕は情報端末に文字を打ち込んで、同じテーブルに座っている皆に見せる。内容は「すぐ後ろの男を相手するのか?」と。
皆の目は、YESと言っている。もう1人と2匹の存在に気がついていないなぁ。下手な尾行者こと成犬は他の3人にまかせるとして、もう1人もいつでもあえるから良いだろう。そうなると、2匹の子猫でも相手してくるか。少なくとも成犬よりはおもしろいだろう。
僕は情報端末に『そいつはまかせた』と書いてみせて、まわりの3人がきょとんとしているうちに、「用事があるのを思い出した」と言って、先に勘定をすませてから店をでた。ちょっと、遠回りをして、成犬側に近い子猫ちゃんのそばで、レオとエリカの様子を見ている。
エリカも甘いな。武器をもっているかもしれないから気をつけろと、レオに言っていたのに、銃をつきつけられている。念のために、銃の中の薬莢を壊しておく。振動停止の魔法を使って、魔法式のサイオンも隠しておいたから、気がつかれないと思うが、銃は使用されることなく逃げていった。方向は、子猫ちゃん達と反対側の方。レオとエリカの2人とも無事だし、「学校の中も気をつけろ」との忠告ももらったことだから、成犬を追いかけて行く子猫ちゃん達の先を行きいますか。
それで、成犬に襲い掛かった1匹の子猫ちゃん。むさくるしいおっさんなのは、成犬も子猫もそうだけど、子猫じゃなくて、成獣だった。成犬の方は「リユウカンフウ」と相手のことを呟いて、拳銃に手をかけるのは確かに早いが、成獣の速度はさらに早い。周りに気配を紛れさせていたのだが、対応するためにそれを解き、硬気功にして拳銃を持った手に掴みかかろうとする、成獣の手を払った。
「その銃、壊れているよ!」
「まさか、追いかけていたのか」
「せめて、このリユウ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ