暁 〜小説投稿サイト〜
とある緋弾のソードアート・ライブ
第四話「ウェスト・ランド」
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ツキング・オブ・プリンセスシスターズ)の参加を許すとはな……愚かな」

夕弦「同意。コスプレでの成り切り勝負は、第八七試合で経験済み。夕弦と耶倶矢の実力は間違いなしです」

七罪「えっ、参加するつもりなの?」

 独特なポーズで意気揚々と参加する旨を述べる八舞姉妹に驚く七罪。元の性格が引っ込み思案な彼女にはとてもでは無いが好き好んであのような人の目を引くイベントに参加するのか理解出来なかった。

琴里「……やる気をくじくようでごめんだけどこのイベント、優勝は無いわよ」

八舞姉妹「「えっ」」

 が、琴里が次に放った言葉に出鼻を挫かれる2人。士道がパンフレットを覗くと、確かにこのイベント。参加してコスプレを見せるだけで大会では無いようだ。

よしのん『午前中に大会型式のイベントはあったみたいだね。しかもこっちは上位10名は午後のパレードに出れるんだって』

耶倶矢「なん……だと……」

夕弦「落胆。そちらに出れば良かったです……」

 更によしのんの言葉で目に見えるように落ち込む2人。士道はそれを見ながら苦笑しながら宥める。



士道「午前中のイベントなら仕方ないよ。どうせ明日も来るんだし、その時参加すればいいじゃないか」

耶倶矢「それもそうだな。見ておれ……明日の舞台は我ら八舞が掌握するのだ」

夕弦「肯定。夕弦と耶倶矢に死角などは存在しません」

 どうやら無事に気を取り直してくれたらしい。……この2人、ノリがいいんだか、騙されやすいんだかたまにわからなくなるが。

 そうして一行がもう一度移動を開始しようとした時だった。

美九「…………あれ?」

 美九がある一方を見て静止する。

士道「?どうした?美九」

 あらぬ方向を見て動きを止めて美九を不思議に思い話かける士道。その声に気づいた美九はすこし悩んだ素振りを少し見せ、直後になんでもないように笑いかけてきた。

美九「いえ……なんでもありません」

士道「?ならいいけど……」

 なんでもなさそうに笑いかける美九を不思議に思いながら、士道は再び歩き出そうとする。

「──あのー。ちょっと君いい?」






第四話「ウィストランド」 完

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