暁 〜小説投稿サイト〜
とある緋弾のソードアート・ライブ
第四話「ウェスト・ランド」
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付きで掲載してあった。この遊園地の管理・維持を行っている会社のマスコットらしく、他にはケロヨン、ピョン子という名の、同系統のマスコットも園内にはいるらしい。

「へぇ……シドー!写真を撮るぞ!四糸乃や琴里達も来い!」

 見るとちょうどカエルのキャラクター「ゲコ太」が写真を撮っていたカップルがいなくなり手が空いたところで、耶倶矢と夕弦がすぐ様その次の写真撮影の順番を獲得していた。

「もぉ……仕方ないわね」

 琴里も仕方なさそうにマスコットに近づいて行く。しかしその目が「ゲコ太」に釘付けになっていることには士道すら気がつきはしなかった。

「あちゃースタッフいないな…」
「ん、仕方ない。私が撮ろう」
『えー。令音さんも一緒に撮ろうよー』

 よしのんが言うように本当なら令音も一緒に撮るべきなのだが、タイミングが悪く先ほどまでいたスタッフがいなくなってしまっていた。本来なら写真を撮るべきはずのスタッフがいないのであれば誰かが抜けて写真を撮るしか方法は無い。

「仕方ないだろう。また後で別の場所で一緒に……」
「──あの」

 その時、令音に話しかけて来たのは先ほどマスコットと写真を撮っていたカップルらしき2人の男女の、ボサボサの茶髪にジャージとジーパンというデートという状況にはとてもそぐわないラフな格好をした男性の方だった。

「?」
「良かったら俺が代わりに撮りましょうか?」
「いいんですか?」

 彼は恐らくデート中である。士道が言った「いいんですか?」はもちろん代わりに写真を撮ってもらっていいのかという意味もあるがデート相手の女性を待たせてもいいのか、という意味が強い。
 男性も先ほど2人で写真を撮ってるところを士道たちが見ていたことを知ってたからか、その真意を感じ取ったらしい。

「ああ、大丈夫っすよ。連れの方も写真を撮るの変わってあげなよ、って言ってましたし」

 どうやら彼女も承諾しての行動らしい。そうなればこちらも遠慮なくその好意に甘えさせてもらおう。

「なら、頼む。すまないな」
「いやいや。これがシャッターであってますよね」
「ああ」

 男性にデジカメを渡すと、既にマスコットの回りにスタンバっていた十香たちの中に士道や令音も加わる。マスコットを加えて10人とだいぶ大所帯だが、なんとかカメラに収まることはできたらしい。

「ハイ、チーズ!」

 男性の掛け声と共にデジカメのシャッター音が「ミーン・ストリート」に響いた。










 無事に写真撮影を終えた士道たちは写真を撮ってくれた男性にお礼を言い、その場を離れた。

 行きのバスの中で行くエリアやアトラクションについて話し合
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