第四話「ウェスト・ランド」
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。よしのん」
「Welcome the Wist Land」の文字が書かれた門を通りながら遊園地の中へと入る一行。ここから先は遊園地という、他とは全く違う世界である。思う存分楽しまなくては。
「あれが入り口か……みんなチケットを配るぞ」
「むむ、これが楽園への招待状か……大事にせねばな」
令音が配ったチケットをそれぞれ受け取ると一行はメインエントランス前に出来たちょっとした列に並ぶ。
このチケットはラタトスクが事前に購入していたパークチケットで、これを使えばチケットブースに並ぶことなく園内へと入場することができる。ちなみにこの遊園地、事前のチケット購入は出来ないはずだがそこはあのラタトスクだ。あの手この手を使って、最悪脅しでもしてでもこのチケットを手に入れたのであろうことが士道の頭には容易に浮かんだ。
メインエントランスにいるスタッフにチケットを提示し、ターンスタイルのゲートを抜けていく一行。その先はまさに外とは別の空間となっていた。
「へぇ〜。遊園地ってのは聞いたことあるけど、こんな感じなのね」
メインエントランスを抜けると道はそのまま桟橋に繋がっており池を超えると正式に園内、という形になっているらしい。
顔を上げると真正面には「ライト・ビューティー・キャッスル」がそびえ立ちその美しいは城は、ここから先は別の世界であることを来園者たちに感じさせるに十分だった。
「そういえば七罪は遊園地に来るの始めてだったっけ?」
十香や四糸乃、八舞姉妹は夏休みに1度士道と共に千葉にある遊園地に訪れているし、精霊達の中では唯一、七罪だけが遊園地に来たことがないのだったことを思い出す。
七罪「そうね。どんなところかは何回か聞いたことがあるけど、実際に来てみるのは始めてだわ。ま、面白いかどうかは分かんないけどね」
「色々なアトラクションがありますから、七罪さんも楽しめますよー」
桟橋を渡り切ると一本道となる。脇にはショップが立ち並び、この遊園地のマスコットの人形や様々なグッズがショーウィンドウに飾られていた。それらの飾り物を見ながら、一行は夢の国を進んでいく。
「む。あれのカエルはなんだ?」
「ミーン・ストリート」を半分ほど進んだところで写真撮影をしているカエルのマスコットを見つけた十香。デフォルメされたヒゲのついたカエルはやってきたカップルとピースをしながら写真を撮られていた。
「回答。どうやらこの遊園地を運営している会社のマスコットで、「ゲコ太」というキャラクターみたいですね」
「ほほぅ、中々可愛げのあるキャラクターだな」
メインエントランスで貰ったパンフレットを開く夕弦。そこにはマスコットの簡単な紹介も写真
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