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とある緋弾のソードアート・ライブ
第三話「精霊と電脳の剣士、幻想殺しと橙茶色の少女」
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しかしあなたの胃袋はどうなっていますの……?あんな量がこの身体のどこに……」
「ふぉい?」

 涙を浮かべながらあらぬ方向に目を向ける上条を見て、初春と佐天は本気で心配し、黒子も少しばかり同情していたであった。

「……お前さ…もうちょい自重とかいう言葉を知ってくんない…………」
「ふぁいに?(なぁに?)」
「…………」

 言葉も出ないとは正にこの事である。もう当たり前のことすぎてため息ですら出ない。


「…………ああ……不幸だ」
「む、どこに行くのだ?」
「コンビニにゴミ捨てと金降ろしてくる……」

 もう何度言ったか分からない言葉を吐きながら、隣に置かれたビニール袋をはみ出しているパックや紙袋を、公園とは大通りを挟んだコンビニのゴミ箱まで捨てに行く上条。ついでにATMからすっからかんになった財布を補給することを考えながら、大通りの信号を渡ろうとすると、

「お嬢ちゃん、こんなところでなにしてるんだい?」

「……」


 見るからにガラの悪い4人の男が、1人の少女に絡んでいるのを目撃した。
 普段からの、多種多様に渡る様々な相手との喧嘩の経験から、当麻は、直感で彼らが今は崩れたスキルアウトの連中であることを見抜く。

 少女の背丈はインデックスと大差なく、オレンジに似た明るいの茶髪と宝石のように澄んだオレンジ色の眼が印象的だった。

 ショートカットの上に、自身の顔ほどもある麦わら帽子を被った少女は、話しかけてきたスキルアウトの男たちに対して、困惑しているように見えた。

「おじさんたち、誰?」
「オイオイ、おじさんは酷いなぁ。お兄さんって呼んでくれないかな?」
「怪しいもんじゃねぇよ。それよりもお嬢ちゃんは一体何をしてるんだい?」
「──友達と一緒に街に来たんだけど、はぐれちゃって」
「なんなら俺たちが友達探してって風紀委員に届けておくからさ」
「一緒に遊ばない?美味しい物でも食べてさ」
「美味しい物?うーん…………」

「…………」

 青になった信号を渡りながら周りを見渡す上条。


 さて、こういう状況にあった場合、大抵の人間がすることは、我関せずと傍観を決め込むか、できたとしても警察に連絡を入れることくらいだろう。

 前者はともかく、後者の選択は一般的に見れば正答に近い行動である。 普通は誰だってそうするだろう。現に、少女の周りの人間はそうしていた。

 だが、上条にとっての正しい選択肢はそれではない。

 上条当麻は不幸な人間である。

 子供の頃は「疫病神」と言われて何度も命に関わるような出来事を見世物扱いされ、学園都市へやって来ても不幸は止まらず、酷い時は3日に1回は死にか
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