暁 〜小説投稿サイト〜
とある緋弾のソードアート・ライブ
第二話「学園都市バスツアー」
[9/9]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
た限りじゃ俺たちの知ってる超能力の方が使い勝手が良くないか?」

 これまでの説明を聞き、真っ当な意見を述べる武藤。しかしそれに反論したものがいた。アリアだ。

「確かにこれだけ聞けばそうかもしれないけど……白雪も然り、私たちが知ってる超能力は消耗が激しいのよ。全力で使い続ければ数分と持たないわ」
「逆に学園都市の超能力は消耗は殆ど無いに等しいから、長時間フルに使い続けることが出来るんだよ」
「成る程ね。効率は学園都市の方がずっといいってことか……それよりもワトソンもよく知っているね」

 アリアの説明に補足を付けたら急に話題を振られたワトソンは、少し慌てながら不知火に返答した。

「あ、ああ。前の武偵校で習ったことがあるのさ」
「……そっか」
「よくわかったのだ!説明ありがとうなのだ!」

 深々と頭を下げる平賀を見て「やっぱロリは最高だにゃー……」という土御門をほおっておいて、キンジは素朴な質問をした。

 ちなみに、今回学園都市に潜入したのはリーダーとしてアリアを主軸とした特別チームだ。バスカービルの面々だけではなく、武藤剛気、不知火亮、平賀文、中空知美咲、エル・ワトソン、ジャンヌ・ダルク30世といったアリアが選出したメンバーも加わっている。

「結標さんは確かレベル4だったよな?」
「ええ」
「それより上っているのか?」
「いるぜい。7人だけだがな」
「あ!りこりん知ってる!学園都市のレベル5でしょ!!」
「そうです。この7人は他の能力者とは一線を画しています」

 海原の言葉に驚くキンジ。ここにいる結標淡希という人物の能力は先ほど見たが、それでも驚いたものだ。それとは格が違うとなると、もう想像もつかない。

「──興味あるな。どんな連中なんだ?」
「聞きたい!聞きたい!」
「私も聞きたいのだ!」

 その7人に興味を持ったのはキンジだけでは無いようだ。武藤や理子、平賀だけではなくアリアや不知火、ジャンヌたちも興味ありげな顔をしている。

「──やれ『学園都市230万人の頂点』やら、やれ『人格破綻者の集まり』だの言われてるが、俺にとっちゃあどっちも違うな。ありゃ──」

 たっぷりと間をつけて、土御門は言い放った。


「ただのバケモンだ」







第二話「学園都市バスツアー」 完

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ