第二話「学園都市バスツアー」
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た限りじゃ俺たちの知ってる超能力の方が使い勝手が良くないか?」
これまでの説明を聞き、真っ当な意見を述べる武藤。しかしそれに反論したものがいた。アリアだ。
「確かにこれだけ聞けばそうかもしれないけど……白雪も然り、私たちが知ってる超能力は消耗が激しいのよ。全力で使い続ければ数分と持たないわ」
「逆に学園都市の超能力は消耗は殆ど無いに等しいから、長時間フルに使い続けることが出来るんだよ」
「成る程ね。効率は学園都市の方がずっといいってことか……それよりもワトソンもよく知っているね」
アリアの説明に補足を付けたら急に話題を振られたワトソンは、少し慌てながら不知火に返答した。
「あ、ああ。前の武偵校で習ったことがあるのさ」
「……そっか」
「よくわかったのだ!説明ありがとうなのだ!」
深々と頭を下げる平賀を見て「やっぱロリは最高だにゃー……」という土御門をほおっておいて、キンジは素朴な質問をした。
ちなみに、今回学園都市に潜入したのはリーダーとしてアリアを主軸とした特別チームだ。バスカービルの面々だけではなく、武藤剛気、不知火亮、平賀文、中空知美咲、エル・ワトソン、ジャンヌ・ダルク30世といったアリアが選出したメンバーも加わっている。
「結標さんは確かレベル4だったよな?」
「ええ」
「それより上っているのか?」
「いるぜい。7人だけだがな」
「あ!りこりん知ってる!学園都市のレベル5でしょ!!」
「そうです。この7人は他の能力者とは一線を画しています」
海原の言葉に驚くキンジ。ここにいる結標淡希という人物の能力は先ほど見たが、それでも驚いたものだ。それとは格が違うとなると、もう想像もつかない。
「──興味あるな。どんな連中なんだ?」
「聞きたい!聞きたい!」
「私も聞きたいのだ!」
その7人に興味を持ったのはキンジだけでは無いようだ。武藤や理子、平賀だけではなくアリアや不知火、ジャンヌたちも興味ありげな顔をしている。
「──やれ『学園都市230万人の頂点』やら、やれ『人格破綻者の集まり』だの言われてるが、俺にとっちゃあどっちも違うな。ありゃ──」
たっぷりと間をつけて、土御門は言い放った。
「ただのバケモンだ」
第二話「学園都市バスツアー」 完
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