第二話「学園都市バスツアー」
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たけど、今も結構いけるんじゃない?」
「スグ。頼むから黙ってくれ。頼むから」
「………さっきから思ってんだが、それって誰得なんだよ、キリの字」
「俺に聞くな!!」
「キリトくん、中性的な顔立ちだから絶対似合うって!ね!」
「アスナさん、マジで勘弁して……」
??
「そうか…そうだったな。またシドーが女の子になりたがっているなら、私はいつでも手伝うぞ!」
「え、その勘違いまだ続いていたのかよ!?」
『もうホントに上付けて、下取っちゃえよ士道くん。そっちの方が需要あるって』
「もうその話題はやめてくれ……本当に……」
「あ〜。もう一度見たいですね士織ちゃん。神様、どうか私にもう一度お恵みを──」
??
「「もう──それについて話すのはやめてくれ!!」」
??
──2人の少年の悲痛な叫びと
──他の面子の堪えきれなくなった笑い声が重なったのは
──ほぼ同時だった。
4,
──11月3日。10:20。学園都市第七ゲート付近の地下街。
連休中だと言うのに人通りが全くない地下街を歩きながら遠山キンジは、武偵校地下にある地下倉庫を思い出していた。
11月3日。ある人物の手引きにより無事に学園都市に潜入した、武偵校の並河製薬会社調査チームは、潜伏先の空き店舗へと案内されているところだった。
「──まさかあんたが学園都市への潜入の手伝いをしてくれるなんてね」
「そりゃーイギリス教会はイ・ウー殲滅をイギリス皇室から無理矢理押し付けられていたからなー。更にお前らは眷属側につこうとしていたリバティー・メイソンの連中を押しとどめてくれた。イギリス国内の2大勢力がそれぞれ別勢力についちまってはイギリスって国自体に大迷惑らしいし……ま、俺はそんなこと知ったこっちゃないがな」
「に、しては『必要悪の教会』は『戦役』に不参加だけどねー。ツッチー」
バスカービルの前を歩く少年──極東戦役の宣戦会議にて『必要悪の教会』及びイギリス清教の「不参加」を告げに来た1人──学園都市のスパイであるらしい少年、土御門元春は、見た限りでは人の良さそうな、だが明らかに胡散臭い笑みを浮かべながら、振り返った。
「それは仕方ないにゃー。ただでさえバチカンやロシア清教と仲違いしかけていたあの状況で『戦役』なんかに参加したら、その時点で確実に学園都市を巻き込んで第三次世界大戦が起こっていたからな〜。……ま、結局起きちまったから同じだけどな」
「しっかし第三次世界大戦に『グレムリン』の騒動だろ?一応その時だけはどの組織も何も
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