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とある緋弾のソードアート・ライブ
第一話「交差する世界」
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良し。万が一黒だったらそれ相応の対処をしなければならないでしょうね」

 と、なれば問題は学園都市に乗り込まなければならないことだ。あそこのセキュリティーは本当に凄まじいとの話だ。以前、武偵校生が追っていた元武偵の犯罪者が、学園都市に乗り込もうとし、逆に学園都市のセキュリティーにコテンパンにやられ引き渡されたのは、武偵校でも語りぐさだ。

「さて、どうしたものか…」

 静かに思案しようとするキンジ。が、それを遮るかのように口角を上げた理子がキンジの顔を覗き込んできた。

「と〜こ〜ろ〜で〜キーくーん?武偵校にいない間、レキちゃんと何があったのか根掘り葉掘り聞かせてもらいたいんですけどね〜」
「何って…何も無かったけど?」
「…………あんた何で目を逸らすの」
「何言ってんだよ。何も無かったよ」
「レキちゃんどうだったの〜?」
「……」
「なんでそこで無言っ!?」
「私はキンちゃんのことを信じるよ!!キンちゃんのこと……」
「いやいやいや!何も無かったからな!!本当だからな!な、レキ!」
「………………」
「だからなんでそこで無言っ!?せめて弁明くらいしてくれないかな!」
「あんたねぇ………………私たちが心配していたときに何やってたのよ…………」
「えっ…………」


 ??


 何が割れる音やら何が倒れる音やらが錯乱する部屋のベランダに腰掛け、金平糖を口に含みながら、玉藻は呟いた。

「あやつももうちょい女子(おなご)の扱い方に慣れてもらわんとな……前の遠山侍みたいに……。いっそ1日での連続の逢い引きでもさせてみるかのぉ──」







4,







「えっきし」

「あれキリトくん風邪?」
「いや……そもそもダイブしてるんだから風邪は関係ないと思うけど……」
「大分寒くなってきたから、気をつけなきゃ。キリトくん、免疫なさそうだから」
「あはは……」
「それじゃ試合頑張ってきてね」
「おう」


 ??


 ──10月27日。ALO内、新生アインクラッド15層。

 オンラインゲームALO内の天空にそびえ立つ新生アインクラッドの15層にて、ある大会が行われていた。

 魔法や弓が使えるALO内だが、1番人気の使用武器はやはり剣や槍が多かった。やはりこのようなファンタジックな世界では、剣や槍を使ったバトルがしたいと考える者も多いのだろう。

 この大会はその剣のみ使用できる大会。 言わば、剣術大会と言えよう。

 そしてこの大会の決勝、ここまで勝ち進んで来た男は勝利を確信していた。

 男が得意とするのは空中戦。相手の上を取り、確実に一撃で仕留める戦法を使う男だった。 簡単な戦法だ。スキルを地面目掛けて
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