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とある緋弾のソードアート・ライブ
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英雄の選別
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た。


 ──少年が彼らに話しかけた時だった。



「──もー毎回毎回なんでこんなことに巻き込まれるんだよ…俺は」


バキッ


 ??


バキッ、と暗黒の位相が壊れた。

ベキっ、と暗黒の位相にひびがはいった。

バラバラ、と暗黒の位相が崩れていった。

ガラガラ、と暗黒の位相が落ちていった。

パキン、と暗黒の位相がガラスのように割れた。


 ??


 ──その様子を見ていた者がいた。

 かつてアレイスターが砕いたはずの、

 暗黒の位相と薄皮一枚で隔たっている、「もうひとつの位相」。

「──この「亜空の位相」へただ1人乗り込むとは…。流石だ、アレイスター・クロウリー」

 そこで、全ての元凶でもあり、全ての始まりである〈ソラリス〉は、小さく笑った。

 彼の目の前には「人間」がいる。

「……あの黒の世界の座標を十進歩で変換するのに比べれば簡単なものだったよ」
「いってくれるねェ」

 アレイスターは後ろからの声に、少し振り返る。
 少年がいた。右目に星型の刺青をし、二股の帽子を被った少年が。

「……『道化』、か。魔神どころか魔術師にもなれなかった君が何故ここにいる?」
「ギャハハ!言うじゃないの!「最高にして最低の魔術師」……アレイスターさァん?計画がうまくいかないからってイライラしてなァい?」
「…」

 アレイスターという「人間」の顔が一瞬、「不快」そうに歪む。

「まぁまぁ。彼は僕と手を組んでくれているだけです。」

 その2人の間に割り込むかのようにして〈ソラリス〉は2人を鎮める。

「……さて、教えてもらうか。君が目指す「力」について──」

 その時だった。

バリン
           
 アレイスターの右腕に()()がはいり、みるみるうちにそのヒビは肩、身体、両足、左腕、そして頭にまで及んでくる。

「おやおや、どうやら強制的に「再構築」されるようだな。…残念だ」

 するとアレイスターの身体がボロボロと崩れ去っていく。それはまるで大岩が石に、石が砂利に、砂利が砂になるかのような光景だった。

「まぁあなた方の世界は1度崩壊してますから、ある程度「軸」に近い人間は再構築されても違和感を持つでしょうが…ってもう完全に「分解」されましたか…」
「ったく面白いヨネー。「世界」ってのはサ。あんな奴がワンサカいるんだロ?ホント面白いのサ。──ところでパトの野郎は?」
「もう「波導石」を持って、行動してるよ。全く…あの男の執念には脱帽するものがあるね」
「アハハハ。違いなイ」
「さ、て、と…始めますか
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