とある緋弾のソードアート・ライブ
英雄の選別
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「おまえはっ!?」
「貴様何故ここに!?」
??
「まぁそう気張るな遠山。私は別にお前らを取って食う気もないし、まだ殺し合う気もない。第一、ここでは上手く「緋弾」の力が働かんようだしな」
「……つうか、お前日本語喋れたんだな…」
構えたベレッタ、二丁ガバメントを降ろし、改めて猴──中身は孫であることを彼らはまだ知らない──のことを正面から見据えるキンジとアリア。
「可のようなこと、この五十六億という永き歴史でも始めてのことだろう!お前たちは可のような出来事に立ち会っているのだぞ!」
そう言いながらくるくると回り始める孫。見た目は可愛いが、こいつが放った「あんな物」が自分の弟を貫いた後なのだ。気は抜けない。
??
「ヒースクリフ──いや茅場明彦。なんであんたがここにいるんだ?」
「私に聞かれてもね。君たちはここに来る前の記憶があるようだが、私にはまったくここまでの記憶がないのだよ」
「…というと?」
「SAOの最期でキリトくん、君とアスナくんと会話を交わしたことは覚えている。キリトくんとどこかで、一度再開していることもうっすらだが覚えている。それ以外の記憶がないのだよ」
「……」
ヒースクリフの表情をキリトは伺うが、それだけでは何もわからない。ここはこの男の言うことを信じておくしかないだろう。
「──また、会えるとはな…」
「私も驚いたよ」
??
「おのれ!シドーには指一本触れさせんぞ!」
夜刀神十香はそう言うと、その身体が淡く輝き、光のドレスが顕現した。
──霊装。精霊を精霊たらしめる要素の一つにして、最強の鎧である。
次いで十香の右手に天使鏖殺公を顕現させ、その切っ先をアイザックへ向ける。
「おやおや〈プリンセス〉。いきなりそんな物騒な物を向けないでくれないか」
アイザックは不敵な笑みを浮かべながら士道と十香に目を向ける。
「黙れ!前はよくもシドーにあんなことを…」
「落ち着け十香!こんなところで暴れたらあいつの思うがままだ!」
五河士道は慌てて止める。いきなり飛ばされパニックに陥ったものの、この世界は何が起こるかわからない。もしアイザックが仕掛けた罠なら迂闊に動いてはならない、と考えたのだ。
「あいつも──魔神なのか!?……いや、それにしては感じる力が魔力とは違う……一体奴は…」
??
上条当麻がうろたえていた時だった。
遠山キンジが孫を睨みつけていた時だった。
桐ヶ谷和人ことキリトがこの状況を理解しようとした時だった。
五河士道が慌てて十香を止めていた時だっ
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