五話
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「すっげ〜!」
記者会見を終えたチームラビッツは、ゴディニオン内部にある、高級感の漂うラウンジに入った。
今までの生活では考えられない雰囲気に、スルガが思わず感嘆の声を上げてしまうが、それも無理はない。
この扱いは、学生である彼らにとって破格すぎる扱いだからだ。
「疲れたぁ〜……」
取材の緊張のせいで疲労がピークに達していたタマキが、部屋に入ると同時に、ソファーに座りこんだ。
「やっと休める」
表情には出さないが、疲労が蓄積していたケイも、宇宙の見えるカウンター席に座った。
「胃が痛い……」
アサギは未だに胃を押さえながら呻き
「俺達のニュースばっか。あ、学校映ってる」
アサギはマイペースに、PCからニュースを見ていた。
そしてイズルは
「はい。はい」
二人の前に、グラスに注いだ水(氷入り)を置いていた。
アサギとスルガは、そんなイズルの、リーダーらしからぬ行動に呆れた視線を向ける
「でもよかったよ、みんな生きてて。」
「お前のせいで死ぬかと思ったよ。」
「馬鹿あほおたんちん!?」
と、5人はイズルを説教する。
「おまけに見ろよ。俺たち、マジェスティックプリンスだってさ。」
と、スルガが記者会見の様子を見せる。
「MJP・・・だからか?」
「私王子様じゃないし・・・。でも、あの時のあたし達ってなんだか変だったよね?」
「ああ・・・なんだか変な力が高まったっていうか。」
「それがジュリアシステムよ。」
そういって、スズカゼが部屋に入ってくる。
「それについて、説明があるわ。ついてきて。」
◇
司令室で、シモン司令がジュリアシステムについて説明を始める。
「ジュリアシステムは、DNAを取り込んで作ってある。DNAは、自らを生き残らせようとする。
だから生存本能が強い。最初アッシュが逃げようとしたのは、そのためだ。そして生存本能が高まると、非常に攻撃的になりその結果、アッシュは自ら
行動を起こし、作動する。」
「じゃあ、勝手に武器を選んだのも・・・。」
「ジュリアシステムというわけだ。」
「だがその状態のアッシュは、火事場の馬鹿力を発揮している。そのため無理をして、故障も
多くなる。」
戦闘後、レッド5は機能停止していた。恐らくはそれが原因だろう。実際強い本能で戦っていた
のはイズルが一番なのだから。
「パイロットは防御本能と攻撃本能、両方をコントロールする必要がある。いわば、じゃじゃ馬
馴らしを君達は行わなければならない。」
「(本能をコントロールって・・・まだ感覚が・・)」
説明が終わったみたいで、部屋に電気がつ
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