暁 〜小説投稿サイト〜
SAO─戦士達の物語
GGO編
八十九話 Arms
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
てOK」
「なんだぁ、つまんないの」
「つまんないってお前な……」
「ま、いいや!じゃお宝ゲットだよ!これだけ障害あったんだもん!きっと何かすごい物が……」
そう言うと、彼女はそそくさと中に入ってくる。リョウも狭い部屋の中を見渡す。と、先ずは地面に置かれたアサルトライフルが目に付いた。
プラスチックのような白いガワに覆われた楕円形に近いフォルムは、なんとなく、銃の持つ独特の威圧感が薄い、特徴的なフォルムをしている。

「M8!」
アイリが叫びながらそれに駆け寄る……と、触れる寸前で遠慮がちにリョウをみる。

「えっと、先に……リョウ……」
「気にせんで宜しい。んなうずうずした顔で言われても困るわ」
「ありがとっ!!」
聞くが速いが彼女は白いフォルムの銃に飛びつく。
持ち上げて、まず声を上げた。

「軽ーい!さっすが!これとっても軽いよ!リョウ!」
「軽い?」
「ほら!」
「ん……あー、成程な確かに……」
首を傾げたリョウにアイリが手渡した銃は、大きさの割にはかなり軽く、リョウが借りているMP5Kと同じ程度の重さしかない。もっとも、リョウにしてみれば大して変わらないが……
ちなみにこの銃、元々はXM8と言う名称だったが、2017年に試験運用が終了し、正規の物として名称からXが抜かれた。

「うわあ、アタッチメントとかも全部ある!凄い!他には……あっ!」
またしても何かを見つけたアイリが部屋の右の壁をみる。そこに、もう一丁のアサルトライフルがあった。
黒くやはりあまりカクカクとしたデザインではない。先程のM8と比べると幾分か無骨だが……

「う……こっちは重いかも……ってこれ……」
「へえ?どれ?」
“重い”と聞いて興味が湧き、リョウはプリーズプリーズと言いながら彼女の持つ黒いライフルに手を出す。M8と交換で受け取る。と……そのフォルムが露わになった。

不思議な形の銃だった。銃口が、上下に大きさを変えて2つついており、なおかつ銃の下部には箱型のマガジンもまた、引き金の前後に二つついている。そのせいか大きさもM8に比べ大きい。
重さは……確かにM8と比べると重いような気がしないでもない……まあリョウにとってみると正直あまり変わらないが……

「なんだ?この銃」
見たことの無いフォルムに首を傾げつつ、銃をタッチ。すると其処に、その銃の名称が表示された。

「XM29?そいつの親戚か?」
「うーん、正確には、前身かな。元々この子(M8)に使ってる弾と、20o炸裂弾……グレネードランチャーみたいのを一つの銃にくっつける……みたいな感じで出来た銃なの。重さとか、サイズ、20o弾の威力と……あとコストなんかの問題で開発停止になっちゃったんだ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ