マブラヴ
0891話
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だな? 一応母艦級についての情報は各国にされているし」
母艦級に関しては、オーストラリアにある基地での調査が既に完了している。
やはりと言うか、戦術機の武器では外側から破壊するのは難しいらしい。可能性があるとすれば、内部にS-11という高性能爆薬を複数個放り投げて……ってところでようやく倒せるとかなんとか。
データと共にそれを知らされた各国は色々な意味でショックを受けていたらしい。
何でもBETAの地中侵攻に関してもこの母艦級が関わっているとかで、色々と対策を練ってはいるらしいが……一番簡単な方法としては、実はリニアガン・タンクの集中砲火なんだよな。
戦術機の使っている36mm突撃砲に比べるとリニアレールガンの威力は比べものにならない程大きく、それで集中攻撃すれば倒せる可能性は十分あるらしい。
それが知られると、ただでさえリニアガン・タンクの注文が殺到しているのがより一層酷くなった。
この辺、SEED世界の方に増産要請を出さないといけないだろうな。
他にも母艦級は地中探査の方法に関して色々と影響してくるとか何とか……
せめてもの救いは、母艦級の数が相当に少ないって事らしい。
それにしたって、少ないというのはあくまでも他のBETAに比べてであり、別に全部で10匹程度しかいないとか、そういう風じゃないらしいけどな。
「ええ、お願いします。一応母艦級に関してはこちらにも情報が回ってきているので授業で説明はしているのですが……」
「実感が湧かない、か」
「……申し訳ありません」
頭を下げる真田。
こうして見る限りでは、この男は実戦経験が豊富なんだろう。つまりBETAについての授業も実体験を基にしている筈だ。
そうなれば、当然自分が遭遇した事の無い母艦級に関しては説明が難しいというのも分かる。
……まぁ、どこぞの国のように母艦級を俺達が捏造したBETAだとか公言しないだけマシだろう。
「さすがに実物は持ってきていないが、母艦級と初めて遭遇した時の映像データは持ってきている。それを流せば、母艦級の脅威に関しては十分に納得するだろう」
「……いいのですか? 色々と機密もあるのでは?」
そう尋ねてくる真田だったが、俺はその言葉に首を横に振る。
「知っての通り、俺達シャドウミラーは色々な世界と関係を持っている。その中でBETAという存在が確認されているのはこの世界だけだし、それと同時にこの世界の人類はひどく追い詰められている。最近はその天秤も何とか互角が若干人類有利なところまで戻ってきてはいるが、その辺の事を考えれば母艦級に関してのデータを後生大事に保存しておく必要はないさ」
「……ありがとうございます」
真田がその強面の外見とは似合わず、深々と頭を下げる。
同時に、
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