第十二話 上田大尉!!どうでもいいがホークスしっかりしろ!!その十六
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「あいつの次にな」
「最低だよ」
「あの屑首相コンビの次に」
「こいつ等最低だよ」
「東大法学部出身で弁護士になった左翼政治家連中レベルで」
何故かこの学部から弁護士になった人権派政治家には碌な人間がいないのは気のせいであろうか。異様におかしな者が多い。
「屑の中の屑だよ」
「本当に最低な奴等だよ」
「ああ、じゃあその反面教師が勝ってやるよ」
「その姿をまた見せてやるよ」
観衆にいつも通り悪態で返す二人だった。
「そして吹石一恵さんのDVD買うぜ」
「写真集もな」
「スレンダーだけれどグラマー」
「しかも清楚」
「ああした魅力もいいからな」
「大人の魅力って最高だぜ」
やはりこの二人は年上好みである、そして。
最後の勝負に入る、そこでだった。
上田は懇親の気を込めて文字を書きに入った、尚智はそれを見て尚武に囁いた。
「おい、まずいぜ」
「ああ、まずいな」
尚武も兄の言葉に頷く。
「このままだとな」
「俺達の負けだよ」
「ここは何としないとな」
「いつもみたいにするか」
最早お約束になっていた。
「そしてな」
「ああ、勝つか」
「正義としてな」
こう話してだ、そしてだった。
二人は右手で書きつつだ、左手の代わりに文鎮で紙を止めてそうしてだった。それぞれ左手にあるものを出した、それはというと。
「?団扇?」
「何て団扇?」
「別に暑くないのに」
「今五月よ」
季節感は気にしてはいけない、この作品では。
「それで何で団扇を」
「あいつ等どういうつもりだ」
「まさか鰻でも焼くのか?」
誰かがこんなことを言った。
「それでか?」
「幾ら何でもそれはないだろ」
すぐにこの意見は否定された。
「流石に」
「それはないか」
「だって今書道だぜ」
鰻なぞ焼かないというのだ。
「だからな」
「鰻は関係ないか」
「焼き鳥もな」
このことは前以て言われた。
「ないからな」
「じゃあ何で団扇出したんだよ、春なのに」
「それがわかる訳ないだろ」
これが反論だった。
「幾ら何でもな」
「それもそうか」
「そうだよ、とにかくな」
「あいつ等団扇出したな」
「どういうつもりだ、本当に」
そのことがわからずそれで言うのだった。
「あの連中」
「さてな」
「そこまではわからないな」
「団扇なんてな」
「何で出したんだ?」
観衆もネットで観戦している面々もこのことがわからなかった、だが。
二人は書きつつだった、こう叫んだ。
「必殺!」
「神風の術!」
さすがの猿飛である。
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