第十二話 上田大尉!!どうでもいいがホークスしっかりしろ!!その十四
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勝負がはじまった、双方に出された言葉は。
「この文字を書いてもらいます」
「何だよ、書く字は指定から」
「好きに書いたら駄目なんだな」
「今作者がそう決めました」
ご都合展開でだ。
「ですからこれから字を出します」
「まあ作者が言うんならな」
「キャラクターは逆らえないしな」
「それじゃあな」
「俺達も頷くしかないな」
「それじゃあな」
「書くか」
二人も頷くしかなかった、そしてだった。
先生が出した文字、それは。
「これです」
「?何だその字」
「聞いたことねえ言葉だな」
先生が自分で書いて掲げた文字、それはというと。
「ええと、則天去私?」
「何だこの言葉」
夏目漱石が座右の銘にしていた言葉だ、私を捨てて天命に従う。そうした意味だ。ただ二人はこの言葉を知らない。
「はじめて見るな」
「とりあえず私を捨てろっていうのか?」
「それで店名に従えか」
「そうした意味の言葉かね」
「はい」
その通りだとだ、先生が二人に答えた。
「貴方達には全く無縁の言葉ですがいい言葉なので出させてもらいました」
「おい、俺達に無縁って何だよ」
「私を捨ててないってのかよ」
「俺達は正義の味方だぜ」
「それで何だよ」
「正義じゃねえってのかよ」
「そう言うのかよ」
抗議する二人だった。
「則天去私がねえってのか」
「そう言うのか」
「貴方達には私しかありません」
全く、というのだ。
「だからです」
「そう言うのかよ」
「俺達に無縁ってのかよ」
「そう言うんだな」
「その通りです、貴方達の様な薄汚れた心の持ち主にあるのは私だけです」
全く、というのだ。先生は無表情だが怒っていた。
「ですから無縁です」
「くそっ、今回も言われるな」
「何だかんだとな」
「一話から悪役扱いだけれどな」
「今回もかよ」
「まあいいか、戦うか」
「そして勝ってやるか」
ぶつくさ言いながらもかかる二人だった、それは上田もだった。
お互いに書く、それが終わってからだった。三人はそれぞれ字を書いてそうして掲げてだ、先生はこう言った。
「互角です」
「ちっ、しぶといな」
「何で引き分けたんだよ」
観衆達はこの事態に思わす舌打ちした。
「負けろっての」
「本当にしぶとさだけは宇宙一だな」
「性根の腐りっぷりも宇宙一だけれどな」
「あっさり負けろよ」
「ここぞって時の阪神みたいにな」
阪神タイガースの勝負弱さはこの作品中は解決されている、そして巨人はシーズン一二〇敗の大記録を達成した、いいことだ。
「ここで負けたらな」
「日帝衆の人達が喜ぶのにな」
「世の為人の為に働いてくれてるんだぞ」
「それを邪魔しやがって」
「本当に腹立つな」
「余計なことしやが
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