第152話
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準備が必要になる筈だ。
ミーシャがあの時出現したのも御使堕しが原因だった。
なら、あの天使も何かしらの原因があって召喚されたに違いない。
(何かが起こったのなら必ず原因がある。
その原因さえ分かれば。)
まずはあの天使の所に向かう。
おそらく近づけば戦闘になるかもしれない。
なので、距離を開けて能力を使用してあの天使を調べる。
どんな性質なのかはっきりすれば召喚した原因が分かる筈だ。
あの光を放っている天使に向かって走り出す。
どれくらい走っただろうか。
かなりの距離を人間が出せる限界速度で走っていると、路地の入り口辺りに見慣れた集団がいた。
黒ずくめの集団、猟犬部隊だ。
何故ここに、と少し考えていると路地から轟音と閃光を撒き散らした一撃でおそらく路地の中にいた黒ずくめたちが吹き飛びのを見る。
その一撃に麻生は見覚えがあった。
超電磁砲。
それを出せる人物など一人しかない。
路地の中から御坂美琴が出てくる。
黒ずくめはさっきの一撃を見て、すぐさま手に持っているマシンガンを連射する。
その前に美琴が磁力でマンホールの蓋や水道管や看板などを引き寄せて盾にする。
超能力者の美琴にあんな装備では勝てる筈がない。
だが、目の前でああなっているのを何もせずに素通りするのもな。
そう思った麻生は軽く腕を振るう。
そこから派生した風は一瞬で暴風となり黒ずくめたちを吹き飛ばす。
いきなり吹き飛んだ黒ずくめに驚いていたが、麻生がいる事に気がついて声をあげる。
「アンタ、何でここにいんのよ!?」
「それはこっちの台詞だ。
お前こそどうして。」
「私はあの馬鹿とシスターがあの光の放っている、何て言ってたっけ、天使?
とにかくあれが友達だって言うからそれを助けに行ってんのよ。
それでこいつらが邪魔だから私が代わりに相手をしている訳。」
あの馬鹿とシスターと言えば、上条とインデックスで間違いないだろう。
状況を聞く限り別れてそれほど時間は経っていないはず。
「美琴、この場は任せるぞ。」
「手伝ってくれない訳?」
「俺にもする事がある。」
「前に言ってた私は関わるべきじゃない事?」
美琴に言われ、何も答えられない麻生。
それを見てはぁ〜、とため息を吐く。
「行きなさいよ。
でも、後できっちりと説明してもらうからね。」
「美琴・・・・ありがとう。」
お礼を言って麻生は上条達が走って行った路地に入る。
ちょうど吹き飛ばされた黒ずくめたちがゆっくりと起き上がるのが見える。
倒していきなさいよね、と火花を散らしながら軽く笑みを浮かべる。
「さぁ、来なさい。
もうちょっ
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