バレンタイン:二人の英雄のお話
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情を少しは解れ!!」
「そんなこと言ったって無駄だよ?責任は取って貰うんだからね♪」
……俺は呆れるしか無くなり、それを抵抗の意思無しと決めつけたストレアはハングドマンを解き、すぐに新羅が俺の胡座を欠いている足の上に座る。
「ハイ、今日のご褒美♪」
「ハイハイ……」
俺は新羅に言われるままに頭を撫でる。
すると、気持ち良さそうに目を閉じる。
あ、ヤバイ。何かこう……たまんない。
「……あ、そうだ」
新羅はそう言うと、ゴソゴソと鞄から何かを取り出す。
「……何を探してるんだ?」
俺は聞くと、ズイッ、と肩越しに何かを差し出された。
「今日、調理実習で作ったチョコ。ホラ、今日バレンタインじゃん」
「……ああ、すっかり存在を忘れていたな」
そもそもの話、バレンタイン自体には余り、と言うか真剣に興味が無かった。
毎年この日になると、新羅がチョコを渡してくれていたが、SAO、ALO、GGOにAWと立て続けでは無いにせよ、日本規模の大事件が起きていれば、それは頭から抜け落ちるだろう。
「……ああ、それで昨日男共はソワソワしてたのか」
「アスナ達もバレンタインチョコ作ってたみたいだし、キリトにでもあげるんじゃ無いかな?」
「……ガチリア破ぜろとか言われるだろうな」
苦笑しながら受け取ると、早速包装を解いて食べる。
「……ん、ほろ苦いな。ビターチョコか?」
「うん。ほら、来人君って大人だし、それなら少し苦いくらいがいいかなって」
俺はそれを聞くと、また一口食べて、
「新羅」
「何?」
振り向いた新羅に、そのままキスをした。
「ーーーー!?」
ビックリした新羅は一瞬でドアまで飛んでいき、顔を赤くさせていた。
「ちょ、らい、はんっ!」
「毎年のお返し。……ホワイトデーには、何かプレゼントしてやるから、今の内に希望聞くぞ」
俺はそう言うと、新羅は指をイジって言う。
「ーーーーびわ」
「ん?」
「綺麗な、指輪……欲しい」
俺は微笑むと、近付いておでこにもう一度キスをする。
「お安い御用です、マイプリンセス」
「た、楽しみにしてる……」
新羅はそう言うと、俺は頭を撫でて、ベッドに座らせた。
ダークSido
「……なんとなーく、なんなーくだが家帰りたくねぇ」
今日が何の日か、神である俺はよーく分かっている。
バレンタインデー。女の子が好きな男にチョコをあげる日だ。
……とは言うが、それは日本だけで、大抵外国では男が女の子に何かをあげるのが一般的らしい。
「……しかしだな。家にはカップル一名居るからなぁ……。それに帰ったら帰ったで……真夜美達に捕まりそうな……」
「……だからって俺を呼び出すな大馬鹿」
俺は目の前に居る神ーーーーブラッティと共に某ファストフード店に入っていた。
「しょうがない
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