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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
ALO編 Running through to take her back in Alfheim
Chapter-12 妖精の世界へ
Story12-1 仮想世界、再び
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◇◆◇◆◇◆◇◆
その後、キリトは近くの切り株に座り、ユイにこれまでの経緯を話した。
「ちょっと待ってくださいね。
ここは、この世界はSAOサーバーのコピーだと思われます」
「コピー…………?」
「はい。基幹プログラム群やグラフィック形式は完全に同一です。
私がこの姿を再現出来ていることからも、それは明らかです。
ただ、カーディナル・システムのバージョンが少し古いですね。その上に乗っているゲームコンポーネントは全く別個のものですが…………
パパの個人データがここにあったのも、セーブデータのフォーマットがほぼ同じなので、二つのゲームに共通するスキルの熟練度を上書きしたのでしょう。HPとMPは別形式なので引き継がれなかったようです。
所持アイテムは…………破損してしまっているようですね。このままではエラー検出プログラムに引っ掛かると思います。アイテムはすべて破棄した方がいいです」
「そうか、なるほどな」
キリトはアイテム欄の文字化けアイテムをすべて選択し、意を決して消去した。
「熟練度は……システム的には問題ありません。プレイ時間と比較すれば不自然ですが、人間のGMが直接確認しない限り大丈夫でしょう」
「そ、そうか。
こりゃ本物のチーターだな…………」
――でも、アスナを助け出すのに、キャラクターが強力であるに越したことはないな
「そういえば、ユイはこの世界でどういう扱いになっているんだ?」
「えーと…………このALOにもプレイヤーサポート用の疑似人格プログラムが用意されているようですね。
《ナビゲーション・ピクシー》という名称ですが……私はそこに分類されています」
言うなり、ユイは一瞬難しい顔をした。直後、その体がぱっと発光し、次いで消滅してしまった。
「お、おい!?」
キリトは慌てて声を上げる。跳ね起きようとしてから、ようやく膝の上にちょこんと乗っているモノに気づいた。
身長は10cmほど。ライトマゼンタの、花びらをかたどったミニのワンピースから細い手足が伸びている。背中には半透明の翅が二枚。まさに妖精と言うべき姿だ。
愛くるしい顔と長い黒髪は、サイズこそ違うがユイのままである。
「これがピクシーとしての姿です」
「おお……」
キリトはやや感動しながら指先でユイのほっぺたをつついた。
「くすぐったいですー」
笑いながらユイはキリトの指を逃れ、しゃらんという効果音と共に空中に浮き上がり、キリトの肩に座る。
「じゃあ、前と同じように管理者権限もあるのか?」
「いえ…………出来るのは、リファレンスと広域マップデータへのアクセスぐらいです。接触したプ
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