暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜Hero of the sorrow〜
ファントム・バレット編 〜守り人たち〜
未来永劫ただ一人の仮面ライダー
[1/4]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
 ???

「手術完了!」

仮面の男はそう言って、手術器具をトランクケースの中に片づける。

そこに、怪人たちが現れた。

「・・・・あ〜あ。シツコイなぁ」

躊躇なく、マグナムの弾丸を怪人たちに叩き込んでいく。

透けるような体だった仮面の男の体が、元に戻る。

(ユキの命が保証された証拠だな・・・・)

「ほぅーら、バァーン、バァーン、バァーン!!」

最後の怪人の四肢を、なるべく苦しむようにわざと外して撃っていく。

「待て!」

怪人がさらに増えたその時、仮面の男には、聞きなれた声が響いた。

「ショッカー共・・・・貴様らの相手はこの俺だ!!」

仮面の男は、思わず仮面を外して泣いた。

(なんで・・・・貴方達(かめんライダー)は、あきらめさせてくれない?)

いつも良いタイミングで助けてくれるかなぁ・・・・。

「本郷さん!!後は・・・・任せましたよ!!」

仮面を再びかぶり、凄まじい速さで男はその場から去った。

「・・・・・・」

(まさか、彼は・・・・)

彼、本郷猛は、この世界の『本郷』ではない。

更に過酷な運命を背負った仮面ライダーなのだ。

「ライダー・・・・変っ身!!!」

絶叫にも近い叫び声。

別世界の一文字隼人、ハヤトを失い、『仮面ライダー』の名と紅いマフラーを受け継いだ男。

それが、彼だった。

「ライダー・・・・パァンチ!!」

肉が引きちぎれ、飛び散る音と感覚。

改造人間たちを薙ぎ払いながら、『仮面ライダー』はユキに近付く。

そこへ、悪魔たちが現れた。

「あっれー?なんでsorrowがここに?」

『仮面ライダー』は振り返り、一組の男女と相対する。

「sorrow・・・・と本郷猛?・・・・」

ソロが沈黙し、ハートが語り掛けた。

「何で黙ってるの、ぼっち?」

「ハート・・・・後ろに下がれ」

「はぁ、何・・・・」

ハートが前に出ようとしたとき、咄嗟にソロが前に出て《メモリーブレイカー》を発動する。

《メモリーブレイカー》はとあるものを代償にし、感情を形にする能力だ。

イメージして壁を作る。パンチを受け止める壁。

イメージは完璧だ。あらゆるパンチをこの壁は防ぐ。

その筈だった。

ソロの腹部が貫かれる。拳を突き出した『仮面ライダー』に、甘さなどなかった。

「ニ、ゲロ・・・・ハートっ・・・・」

血を吹きだしながら、ソロは言った。

「ぼっち・・・・ッ!!」

ハートの右回し蹴り。圧倒的な速度で放たれたそれに、『仮面ライダー』は反応が遅れた。

『EXASシステム 起動(スタンバイ)

「ハー・・・・ト」

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ