眷属と不死鳥
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草の生えた地面に寝かし、俺はそこから少し離れた所で魔力で苦手な水や氷を作る練習をしてると織斑千冬そっくりさんが目を覚ましたらしい。
「……ここは…………ッ!?」
ガバッと起き上がり俺からいつでも逃げられるように警戒体勢をとり、鋭く睨み付けてくる。
って、普通の人間がとるような行動じゃないよな。
俺は気にせずに魔力を変換させつつ、話しかけた。
「おはよう。混乱してるところ悪いけど、キミ死んだよ。
バスが転落してグシャっと」
「―――なッ!?」
一番知りたそうな事を教えてやると、かなり動揺していた。
まぁ、いきなり死んだって言われたらなぁ?
誰だって動揺するだろ。
「なら何故生きてるのか、と疑問に思うだろうが、俺が悪魔で隣で寝てるのが助けてくれと言ってきたからだ」
フェニックスの翼までだして動揺してるなかを畳み掛ける。
一応、織斑千冬そっくりさんは性格は常識人みたいだからな。
隣に寝てる天災が起きるまでにいろいろ伝えとかなければならない。
まぁ、原作通りの性格じゃなけりぁいいんだがな……
ちょっとばかし、その望みは薄いんじゃないかな、と今までの経験上俺は思ったりするわけですよ。
「……束が……?」
おう……
名前、束っていうのか……
そっくりさんで同名。
同性能でないことを所望する。
「そ。彼女は下半身が潰れ虫の息になりながらもお前と生きる道を選んだ」
「そうか……」
織斑千冬そっくりさんは束と呼ばれた少女を慈愛のこもった優しい目で見つめる。
どうやら、俺への警戒心もといてくれたようだ。
「それでを生き返らす為にお前達は悪魔となった。
まぁ、それしかお前を生き返らせる方法はなかったからな」
「それはどういうことだ?」
「悪魔の駒って言う悪魔の持つ不思議な駒を使って眷属にした。
いわゆる転生悪魔ってやつだな」
「眷属ということは私達はお前の下僕ということか?」
再び睨み付けながら言われた。
「外聞的にはそうなるな。
それに軽く自由も束縛されることになる。
俺の手元から離れると、はぐれ悪魔って言われて狩られる存在になるからな」
「脅しか……」
そうとも取れるか。
そんな気はないんだが……
「すまん。そんな気はない。
ただ事実を言っただけだ。
せっかく助けたのに死なれたら寝覚めが悪いからな」
「……そうか」
「説明続けるぞ。
悪魔になったことで寿命がのびた。約1万年ほどな。
後は語学の勉強を会話だけしなくて済むのと朝に弱くなる。
それと、天使や堕天使の光力が弱点になるくらいだな」
まぁ、知っていて損はないどころか知らなくちゃいけな
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