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転生とらぶる
マブラヴ
0890話
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の場で最も性能の高い機体であるニーズヘッグへと。
 他からの攻撃を何とか掻い潜って間合いを詰めてきた要撃級が、その前腕をこちらへと振りかぶり……

『させないわっ!」』

 そんな声と共に、前腕の付け根が恭子のF-4J改が振るった重斬刀により斬り飛ばされる。
 攻撃を掻い潜ってきた数少ない要撃級は、背後から迫っていたハイドラ小隊のF-4J改によってその身体を切り刻まれていく。
 それから数分も経たず、要撃級はその全てが肉片と化していた。

「60点……ってところか」
『うげ、点数厳しくないか?』

 俺の採点に納得がいかないのだろう、アウルが文句を付けてくる。

「最大の減点ポイントは、俺のすぐ前まで要撃級を通した事だ。上手くやっていれば一斉射でハイドラ小隊が引き連れていた要撃級を全滅させる事が出来たのに、射撃の密度にムラがあったからな」
『ですが、アクセルさん。高性能な機体に向かうという、BETAの習性を考えると……』

 恭子からのフォローが入るが、俺はそれに首を横に振る。

「少なくてもシャドウミラーのメンバーなら、この程度は皆やってのける。それこそ量産型Wでもな」
『あー……まぁ、そう言われれば確かにそうだけどさ』

 スティングは俺の採点に特に文句は無いらしいが、それでも小さく溜息を吐いている辺り色々と思うところはあるだろう。

「射撃のムラに関してもだが、武器の選択も少し問題ありだな。グラビティキャノンを撃ってたようだが、この場合は射角を広く取れて連射出来るビームガトリング砲の方が有効だった筈だ。敵が密集していたならグラビティキャノンでも良かったが、今回はイルメヤのスパイダーネットのおかげで敵が大きく横に広がっていたしな」

 薄く横に広がっている場所に、貫通力の高い攻撃を叩き込むというのは時間の無駄でしかない。可能ならビームガトリング砲のように発射しながら射角を広く取れるような武器こそが、この場合は最善の選択肢だった。
 もっとも射撃をしながら効率的に射角を動かすというのは、センスもさることながら経験が大きな意味を持つ。
 その点で言えば、スティングとアウルの2人が出来ないのはしょうがない。

『それにしても驚きました。その2人は今日が初陣だとか。私達の場合は、死の8分を生き残る事が最優先課題になるというのに……』

 死の8分。確か初陣のパイロットが生き残る平均時間だったか。
 まぁ、確かに戦術機でBETAを相手にする場合はそうなってもおかしくないのか。ただでさえBETAは嫌悪感をもたらす容姿をしているしな。

『ちょっと待ってくれよ。俺達は別にこれが初陣じゃないぜ? 以前に模擬戦や中国軍と……』

 初陣扱いが気にくわなかったのか、アウルが言葉を返すが……恭子の方から
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