マブラヴ
0890話
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が出来ていなかった為に、ハイヴから溢れ出したBETAが新たなハイヴを作るべく攻めてきたものだしな。
だが、シャドウミラーというイレギュラー要素がこの世界に介入した結果、その辺の事情は大きく変わった。
戦術機と対を成す戦力でもある戦車は、リニアガン・タンクという、これまで使っていた戦車とは天と地程の性能差がある戦車に取って代わるべく物凄い勢いでSEED世界から輸入されており、瞬間的な火力に関しては戦車よりも上であり、1人で操縦出来るガン・ルゥも多くの国々が我先にと輸入をしている。
戦術機に関しても、シャドウミラー技術班やルカ、キラの協力によりOSの不具合を解消して、最大の欠点であった硬直時間は大分少なくなっていた。
もっともOSの改良に際して最大の問題点だったのは、プログラム的な要素ではなく性能の低いメモリやCPUにどう対応させるかという事だったらしいが。
また、戦術機の武器に関してもSEED世界の重斬刀やマクロス世界のアサルトナイフ、あるいは推進剤の改良によって以前よりも長時間の戦闘が可能になっている。
勿論、輸入を始めたからといってもすぐに全ての戦車がリニアガン・タンクに置き換わる訳ではないし、それ以外の機体や技術も同様だ。
それでも徐々に兵器の更新が進んでいるのは事実であり、戦局が人類の圧倒的不利から互角に……そして徐々に人類有利になってきているのは事実だった。
その一環としてBETAの間引きも活発になり、俺達はそれに乗じて次に攻略すべきハイヴとして目を付けていたアンバールハイヴの間引きに参加している訳だ。
「よし、恭子。そのまま真っ直ぐ、真っ直ぐだ」
『ええ、問題ありません。5、4、3、2、1……今です!』
恭子率いるF-4J改の小隊が予定ポイントを通り過ぎた瞬間、大きく進行方向を変える。
いや、正確には大きく曲がりながら移動し、後ろを追ってきていた要撃級に向かって真横から突撃砲のトリガーを引いて弾丸の雨を食らわせたと言った方が正しいか。
同時に、岩陰に隠れていたスティングとアウルの部隊も姿を現して攻撃を開始する。
まず最初に放たれたのはイルメヤのスパイダーネット。
先頭の要撃級が前腕と4本あるうちの前足を絡め取られて、地面を削るようにして転がって行く。
その後ろから追ってきていた要撃級は転んだ仲間を回避するように大きく広がって行き……各個撃破のいい標的になる。
放たれるビーム、重力波砲、そしてF-4J改の突撃砲の弾丸。
スティングとアウルの攻撃はBETAを1匹1匹確実に屠っていき、それをF-4J改は2機で1匹の要撃級に集中攻撃をして撃破していく。
だが、要撃級にしても無力な訳では無い。
その大きく広がった中の数匹が、真っ直ぐにこちらへと向かってくる。
……そう、こ
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