暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
0890話
[1/5]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 日本での会合の後、暫く。結局中国に関しては日本が保護国とする事に決まった。
 実はアメリカ大統領のビル経由で、シャドウミラーが保護国としないかという提案があったのだが……星刻クラスの文武両道の人材がいるならともかく、この世界の中国ではさすがに遠慮したい。
 敢えて火中の栗を拾うつもりもなかったので、その辺に関しては日本に任せた。
 ただし、最終的には日本がメインだが、国連軍もある程度協力して中国を治めるという形に持っていったのだから、さすがにアメリカというべきだろう。
 国連がアメリカの下部組織であるというのも、こうなると誰も否定出来ないんだよな。
 ともあれ日本としては若干不満はあるだろうが、大方希望通りの展開になった訳だ。
 そんな中、大量に不満を口にし始めたのは大東亜連合。……正確にはその中の韓国。
 自分達の意見を蔑ろにするとは何事だと、一時は日本と国連軍に対して鉄原ハイヴを使わせないとまで匂わせ始めた。
 それに慌てたのが、大東亜連合を結成している他の国々。
 現状で人類同士の揉め事を起こせばどうなるかというのは、中国がその身を以て示している。
 韓国の愚行に巻き込まれては堪らないと、急いで他の国々が発言を撤回し、大東亜連合は対BETA戦争で利を求めて行動しないという宣言を出す羽目になった。
 ……更に笑えないのは、その辺の事情をすっぱ抜いた韓国の新聞記事を日本の新聞記者が紹介したところ、何故かその記者が訴えられる事態に。
 その割には、何故か引用元の新聞社は何の音沙汰も無し。
 その辺を記者会見で突っ込まれた時に大統領が口にした言葉が『BETA戦争の真っ最中に人心の不安を煽るような記事を掲載したのが理由であり、日本は過去の清算を云々』以下同文って感じになっていた。
 当然の如くそのインタビューは世界中に流され、殺伐としたマブラヴ世界に一時の笑いを――嘲笑だが――提供する事になったのは悲劇と言うべきか、喜劇と言うべきか。
 ともあれ、現在の中国軍は帝国軍の指揮の下BETAとの戦いを繰り広げているのだが、荷抜きの類が減っており、何故か帝国軍が歓迎されているらしい。
 日本も日本で、ガン・ルゥやリニアガン・タンクの運用試験を十分にやっているし、聞いた話では崇継が飛鳥計画の機体を使ってBETA相手に無双したりもしているとか。
 ……斯衛が、しかも五摂家の1つ斑鳩家の当主が最前線に出て行っていいものなのかね。
 いやまぁ、シャドウミラーのトップである俺の行動を考えれば、文句は言えないが。
 で、そんな状況の中で俺が何をやっているかと言えば……

『こちらハイドラ小隊。要撃級を40匹程引っ張ってきました。このままそちらにお任せしても大丈夫でしょうか?』
「ああ、無理をするな。お前達の戦術機でその数を相手にするのは
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ