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魔法少女リリカルなのは Searching Unknown
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「了解!」
隊長の鶴の一声で、各自散開してポジションについた。
そんな中、フレディは無限書庫にいた。もちろんここにも職員はいるのだが、彼は自分の仕事だし他人に見せられたものじゃないと言って一人で文書を探している。流石に広すぎるので、おおまかに伝えてそれらしきものが記述されていそうな書類が置かれたパーティションに来ている。
「これじゃねぇ……これも違う……あれなんだっけなぁ……」
『何探してんだよ旦那』
「俺があそこに飛ばされた原因になったロストロギアだよ。普段ならどうでもいいが、もしあれが何者かの手によって起こされた現象だとしたら、放っておけば俺の名に関わる」
『勤勉なこって。そんなもん、適当に女コマして探させりゃいいじゃんよ』
「二度も言わせるな。これは「俺」の名に関わることだ。もしあれがもともと「そういうもの」なら、じゃあ仕方ないで終わることなんだがな」
『律儀だねぇ、普段からこうならいいんだけどな』
ケタケタ笑う腕輪を適当にあしらいながら、とてつもないペースで書類と格闘していく彼であった。
そのまま無事に鬼ごっこ訓練は終わり、いよいよ一対一の実戦訓練へと移る。
「さて、いよいよお前らお待ちかねのタイマンだぜ、やりたいって奴は前に出な」
そう言われてしまえば出てしまうのが若気の至りというもので、早速直人が名乗り出る。すると009からはミリアが立候補してきた。
「やっぱお前さんが出てくるか。けど訓練校時代の俺と思うなや」
「そこまで叩いてみせるってことは、少しはできるようになったのかしらね」
「叩きのめす!」
一言だけ叩きつけて親指を地面へ突き出す直人。少年時代から変わらない宣戦布告のスタイル。それをまるで聞き分けのない子供を見るような目で見ながら、ゆっくりと獲物である十文字槍を手にするミリア。一触即発の空気は、訓練校時代より厳しく刺すように二人を包み込む。
「弱い者ほど吠えたがる……どうやら、まだまだ躾たりないようね」
「行くぞオラァッ!」
「来なさい、差を見せてあげる」
その火蓋は、直人が背中に担いだ大剣に手をかけながら駆け出すことで切られた。まず一合。直人の振り下ろす一撃をミリアは刃で流すとそのまま顔面を突く。だがその程度は彼も想定済みか、流された勢いで転がりながら片手で受身をとると倒れたまま空いた手で拳銃を取り出し、すぐさま三発ほど発泡。しかし、受身をとったことで間合いが生まれたためか、ミリアも横っ飛びで魔力弾をかわす。
「すぁああああああああああああっ!」
するといつの間にか立ち上がった直人が、剣を引きずりながらミリア目掛けて再びダッシュする。もはや超低空飛行と言ってもいいくらいだが、飛行魔法を展開して加速する。
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