第1巻 筆神との出会い
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るよーってのんきだな俺!どうすんだもう目の前に来てるよ!
「おお我らが慈母、アマテラス大神。御許がこの世を去られて幾星霜、時世経て久しくなりにけるも、この蘇神ひと時も欠くことなく今日の日を待ち申しけり」
なんか古い言葉をお使いのようで、すこし頭が混乱しております。え?ばか?学校の成績は……少し悪かっただけだ。少しだからな!!
んーこの龍の話を聞く限り、さっきイッスンが話してた話しか?本当だったんだな。
この力あらば涸れた天の川など忽ち星くずで溢れさせ給いぬとか言い残して蘇神は蘇と書かれた光る球になりアマテラスの中に入っていった。
さっきのは画龍の筆神サマ、蘇神らしい。
イッスンは少し黙り。
幻と言われた神業だしおいそれと真似出来るはずがねェや!って言い始める。
それフラグじゃね?
とりあえず天の川の前に行く、また景色が茶色く絵巻物みたいになり、アマテラスの気配が変わる。あ、やっぱり出来るんだ。
景色が戻った時には天の川は元通りになっていた。いやー綺麗だねー星くずの川だよ。
「だ、誰の仕業だァ?まさか兄ちゃんか?」
「なんでそこで俺が出るんだよ……まだ気付かねぇのか?」
「なにがでィ?」
「わかんないならいいや。行こうぜアマ公!」
「わん!」
ざぶざぶと星の川を泳いでいく、犬かきだけどな。それにしても天の川を泳ぐなんて貴重な体験だなー。
向こう岸にはつづらがあったのでアマテラスが突進。中から出てきたのは……
「なにやら白い胃袋の形をした何かが出てきましたよイッスンさん。赤く墨で丸描いてあるしなんですかこれ?捨てていいですか?」
「ま、待て兄ちゃん!その胃袋はなァどんな食べ物でもどんどん飲み込む不思議なふくろで」
「胃袋じゃねぇか!!臓器じゃん!なんでつづらにそんなもん入ってんの!捨てなさいアマ公!!」
「最後まで話しを聞けェ!その袋を満タンにしてやると持ち主を一度だけ死の淵から蘇らせてくれるんだぜェ」
「なんていうかすげぇアイテムなのは分かったがこれ作ったやつなに考えてこんな見た目にしたんだ……」
「それじゃ、早速その辺に転がってる食い物を拾い食いだァ!」
「その言い方やめろ!本物の臓器拾ったみてぇじゃねぇか!!」
とりあえずそこら辺にあった柿やら桃やらを胃袋……不思議袋と呼ぼう。に入れた。
そして鳥居をくぐって先に進む。
階段を上った先に立て札があり、イザナギ泉水と書かれていた。
イッスンが何かを考え始めたけど俺達は先に進んでいく。
なんか変な所に入ったら後ろが木でふさがれた。
目の前には像が建ってる。剣を掲げた男の像だ。
イッスンは何かに驚いている。
「ん?イッスンここがどこ
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