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真ゲッターロボ・地球最凶の日 第一部「滅亡への夜明け!」
燃えよ!ゲッター篇第四話「疾風が来る」
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真夜中の軍事施設の敷地内を数人の武装集団が潜入した。影も見せず、物音も立てずに彼らは見張りの視界に入ることなく、基地内部へと潜入する。
「疾風さん!爆弾の設置、すみましたぜ?」
集団の一人が疾風と言う彼らのリーダーに知らせた。今回、彼らの目的は基地の武器と弾薬、そして食料の奪取だ。しかし、今夜は何時もとは違って弾薬と武器以外にも爆薬などをより多く盗むこととなる。
「爆薬は全部積んだのか?」
手下へ振り向く疾風は顔立ちの整った中々の青年だった。
「へぃ!やっぱ、元斯衛軍の女が言ってた通りでさ!?」
「ああ……だがその女、何処かにおうな?」
先日、彼らの前に戦術機と共に現れた斯衛軍のパイロットに対し、疾風は不審に思った。
斯衛軍ともあろう誇り高き軍事組織の、それも武家の身分でありながら、こうも軍を抜けて裏切るとは思えないのだ。
自分の単なる思い違いならいいと願う疾風は、手下に指示を続けて調達した物をトラックへ積み込んで行く。そして手下の一人が片手に握る起爆スイッチを押した。
それと同時に基地内は大爆発を起こし、基地内の戦術機や建物、滑走路などが次々と粉砕され、兵士も多大な死傷者が出た。
「よし、作戦は完了だ!野郎共、ずらかるぞ?」
軍も、こちらの存在に気づいて追撃してくるに違いない。数台のトラックが次々と施設から出てくるも、そこで状況は一変してしまった。
「何だ……!?」
疾風がバックミラーを覗くと、一機の戦術機、それも自分たちに肩入れしていた元斯衛軍の人間がのったその機体が、片手に持つ突撃砲で次々とこちらのトラックを撃ってくる。
「は、疾風さん!斯衛軍の女が裏切りました!?」
後部のトラックを運転している手下が無線で彼のトラックへ叫んできた。
「全員散って逃げろ!」
そう指示をするも、戦術機の巨大な本数にはトラックもすぐに追いつかれてしまい、蹴り飛ばされたり踏みつぶされたりして、次々とトラックが爆発していく。
「に、逃げろぉ!?」
蹴り飛ばされてひっくり返ったトラックからもがき出てくる手下たちは死ぬもの狂いで逃げ出すが、背後から迫る戦術機の巨大な足に踏みつぶされたり、または巨大な手に捕えられて握りつぶされたりして次々と肉片となって死んでいく。
気がつけば、最後に残ったのは疾風一人であった。
「チッ……!」
疾風はトラックから身を投げ出して脱出し、戦術機を睨んだ。
「何の真似だ!?」
何故裏切ったと疾風が問い叫ぶ。すると、戦術機は疾風を見下げながら堂々と返答した。
「皇族に仕えし、誇り高き我が斯衛軍が貴様らのような輩に身を寄せるとでも思っていたのか?」
「……最初っから怪しいと思っていたが、やはりそういうことだったのか?」
「近々、帝都城及び五摂家各本邸の襲撃をも企てているようだな?しかし、その悪事もここま
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