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ガールズ&パンツァー もう一人の転校生  【リメイク】
プロローグ

[2]次話
2076年7月
日本国白河市

「おばあちゃん!ただいま!」

私は大狩綾音。この町に住む普通の女の子です。
そして私には小さい頃から続けていることがあります。
“戦車道”といいます。
私の家系は戦車道の名気らしく、毎日練習をさせられています。

「あやねちゃん。お帰りなさい」

「うん!」

顔立ちを見ていると二人には若干であるが似ているところがあった。
髪の毛の色、目の大きさなど。
ある意味、瓜二つであった。

「お菓子でもたべる?」

おばあちゃんが手に持っているのはビスケットだった。





『前方も後方も塞がれていて退路がありません!車長!どうすればいいですか?』

この人は一体だれなんだろう?
私よりも戦車の扱いがうまく、そして窮地に陥っていても冷静に考えられる彼女は?

『慌てないで。まずは後方のティーガーを迎撃することを考えて。』

『はいっ!』

私と同じような髪の毛。
どこかで見たことがあるような気もするけど一体どこで見たのかな?
思い付かないや。

『さやね。前方戦車の動きに注意しながら回避行動!』

『了解!』

崖っぷちを挟まれるように走っている一台の戦車。
この戦車に旗がついていることからフラッグ車だと言うことが容易に想像できた。
しかし、その戦車には味方が近くにいないこと、そして絶体絶命に陥ったいることを考えるとかなり強い相手と戦っていると思う。

「あやねちゃん。もう少し離れてみないと目を悪くするよ」

大海大付属高かな?

「あやねちゃん。離れましょうね」

おばあちゃんが私に近づいてきてそう告げると、ゆっくりな、足取りで戻っていった。

「おばあちゃん。この人、だれ?」

私は直球で聞いてみることにした。
先ほどさやねという名前が聞こえてきたことからこの人はおばあちゃんかもしれない。

「さてね?誰だったかしら?」

いつものように惚けるおばあちゃん。
でも今日はそんな簡単にはいかないんだから。

「この操縦者。さやねさんだよね?」

「たしかにさやねだね。」

やっぱり。
となると車長はやっぱり

「車長、おばあちゃんだよね?」

「・・・・」

この無言。
たまにおばあちゃんがやること。
そして此れがしめすことは

「バレちゃったか。」

事実であるということ。

「ということはおばあちゃんも戦車乗っていたんだ!」

おばあちゃんは笑っていた。
でもあまり嬉しそうな顔ではなかった。

「教えてよ。おばあちゃんの時の戦車道!」
[2]次話


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