アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第十二話 裏切り騎士
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を見せなかった。
「俺の言いたいことは二つだよ、クラディール。他人を殺すなら、自分が殺される覚悟くらいはしといたほうがいいってこと。それから、殺されても文句は言うなってこと」
言い終えるとともに、ソレイユは流れるような自然な動きでクラディールに向かって歩き出す。無防備なことをするソレイユに驚くキリトとアスナが何かを言いかけたが、その言葉はクラディールの叫びによってかき消された。
「なにわけのわかんねェこと言ってんだよォォォォ!!」
叫びながらクラディールは上段に構えた大剣をソレイユに向かって振り下すが、ソレイユは体をそらすことでそれを避ける。避けられた大剣を今度は横薙に払おうとするが、払う直前にソレイユが大剣を持つ腕をつかみ、自分のほうに強く引っ張った。
そのため、クラディールは前のめりに体制が崩れ、ソレイユがクラディールの足を払ったため無様に地面へとうつぶせに倒れる。すかさずソレイユはクラディールの背中を踏みつけ、納刀してある鞘を首元へ突き立て、ゆっくりと刀を抜きながら、振りかぶった。
何をされるのか察したクラディールは必死な様子で命乞いをする。
「ヒ、ヒィ、まっ待ってくれ・・・し、死にたくねェ、死にたくねェんだっ!!だ、だからた、助けてくれよォ!!な、なぁ・・・・・」
「知らねぇよ」
しかし、冷たく突き放すような言葉と共に刃は振り下され、いまだに喚いているクラディールの首を切断した。当然のごとく残っていたHPは0になりポリゴン片となって消え去っていく。
その様子を冷めた瞳で眺め、完全に姿が消失したのを確認すると呆然としているキリトたちのほうへと歩み寄っていった。
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