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ウルキオラの転生物語 inゼロの使い魔
第4部 誓約の水精霊
第4章 惚れ薬
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どな。確かに可能性はある」

ギーシュとモンモランシーはほっとした。

とりあえずは、まだ生きていられる。

ああ、生きているとはなんとすんばらしいことなのだ、とギーシュは思った。

それから三人は出発の打ち合わせをした。

早い方がいいということで、出発は明日の早朝ということになった。

一人にしておくと、何をするのかわからないので、ルイズも連れて行くことにした。

「はぁ、それにしても、授業をサボるなんて初めてだわ」

とモンモランシーが溜息をつく。

「なあに、僕は今学期なんか半分も授業に出てないぞ?ウルキオラが来てからというもの、何故か毎日が冒険だ!死と隣り合わせだ!あっはっは!」

と、ギーシュは満更でも無さそうに大笑いした。




丘から見下ろすラグドリアン湖の青は眩しかった。

陽光を受けて、湖面がキラキラとガラスの粉をまいたように瞬いている。

ウルキオラたちは、馬車を使ってここまやってきた。

手綱は、馬車を借りた所で働いていた者に頼んだ。

もちろん、その金はウルキオラが支払った。

ルイズは、馬車の中でウルキオラの膝の上にちょこんと座っている。

ウルキオラと一時も離れるのが嫌なようだ。

ギーシュはそんなルイズの姿を見て、実際ならこうなっていたのは僕なのか…と思うと、背筋が凍った。

馬車の窓に目線を移したギーシュは、顔を輝かせた。

「これが音に聞こえたラグドリアン湖か!いやぁ、なんとも綺麗な湖だな!ここに水の精霊がいるのか!感激だ!ヤッホー!ホホホホ!」

一人旅気分のギーシュが、馬車から飛び降りて、喚きながら丘を駆け下りた。

湖の中にトウッと飛び込んだ。

「背が立たない!背が!背ええええがあああああ!」

ばしゃばしゃとギーシュは必死の形相で助けを求めている。

どうやら泳げないらしい。

「やっぱり付き合いを考えた方がいいかしら」

向かいに座るモンモランシーが呟く。

「そうだな」

ウルキオラは相槌を打った。

何故かルイズが心配そうな顔でウルキオラを見上げる。

「モンモランシーがいいの?」

「違う」

馬車が波打ち際まで馬を近づけた。

必死の犬かきで、岸辺にたどり着いたギーシュが、恨めし気に一行を見つめている。

「おいおい、ほっとかないでくれよ!泳げない僕を見捨てないでくれよ!」

しかし、モンモランシーはびしょ濡れのギーシュそっちのけで、じっと湖面を見つめたまま、首を捻った」

「どうした?」

ウルキオラが尋ねた。

「変ね」

「何がだ?」

「水位が上がってるわ。昔、ラグドリアン湖の岸辺は、ずっと向こうだったはず…」

「本当か
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