プロローグ
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使いは女の子を殺してでも止めようとしました。
女の子は逃げました。まだ、魔女は沢山いるのです。
魔女を殺し尽くして人間を守るまでは殺される訳には行きません。
そして、女の子は親友や仲良くなった仲間と離れ離れになり独りに戻ってしまいました。
女の子は寂しくて悲しくて辛くなりました。
そして、まだかまだかと新しい獲物を求めるのでした。
女の子は・・・そう云えば、最初は自分の方が魔女にやられていたのにと真っ黒になって笑うのでした。
女の子は気付きました。
悪い魔女に捕まっていた大好きだった男の子と男の子と仲良しの女の子を助けました。
でも、その二人は真っ黒になった女の子をバケモノと呼んで追い払いました。
女の子は気付きました。自分がバケモノになっていた事に気付きました。
女の子は気付き・・・絶望しました。
何故なら魔女は沢山の人に呪いを撒いて殺して呪って不幸にするからです。
何故なら良い魔法使いは夢と愛と希望を振りまいているからです。
女の子は知らない女の人の悪口を言っていた男の人達を××しました。
女の子は沢山の人を呪いました。
女の子は沢山の人を不幸にしました。
もう、女の子には夢も愛も希望もありませんでした。
女の子は悪い魔女になってしまったのです。
その証拠に、女の子が持っている良い魔法使いの象徴である宝石は真っ黒に染まり・・・・
悪い魔女の持っている宝石にそっくりなのです。
女の子はその事に気付き、絶望し・・・・一言つぶやくと涙を流しました。
こうして女の子は世界を呪い、絶望を振りまく魔女になってしまいました。
「・・・やっと見つけた」
駅のホームにあるベンチに項垂れる様に座っていた美樹さやかを見つけた佐倉杏子は
持っていたお菓子を開封し、さやかの隣に座りながら呆れた様な口調で問い掛けた。
「あんたさ、いつまで強情張ってる訳?」
「・・悪いね、手間かけさせちゃって」
さやかは自分の中身が少しづつ変貌して行く事に気付いた。
もう既に手遅れである。
「魔法少女って・・・そういう仕組みだったんだね。誰かの幸せを祈った分は、
誰かを呪わずにはいられない」
「・・・さやか」
「あたし、駄目だった。あれだけ皆の為に恭介為にって思ってたのに・・・
それでも結局恭介や仁美を恨んでる。・・・・そういう醜い気持ちを
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