紅霧異変
Part13 充電切れなんて無かったんや……
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環境の急変化によるものなら、清潔な部屋にいるだけでも治るだろうしな。下手な薬を飲ませる訳にもいかんし。
にしても、『友人』の喘息話を聞いていた事が役にたったか。
そういや元気にしてるかな、あいつ。
「そうか……まあいいぜ。じゃあそいつの事、よろしくな」
「了解……へ?」
あれ?核を壊しにきたんじゃねぇの?
「霊夢が誰かと戦っていたのが見えてな。援護でもしてやるかって思ったんだよ」
そう魔理沙は言うと、即座に箒へ跨り、目にも止まらぬ速さで元来た道を逆走していった。
……えー。
「……まぁいいか」
面倒ごとから解放されたのなら別に文句は無いだろう。
何かあったとしても、見ての通りスマホの充電が
『ーー99に』
……ん?何か聞こえた気が……まあ気のせいだろう。見ての通り、スマホの充電が……
「……あれ?」
スマホの充電……ほとんどあるやん。
……え!?
いやいやいやいや、待て待て待て待て。さっきまで充電無かったよな!?なんで回復してんだ!?
「……見間違え、た?」
そんな事は無かったと思うが……まあいい、幸運の神が俺に微笑んだという事だろう。
能力が戻った。つまり俺の死ぬ確率が大幅に下がったというわけだ。
ふふふ……はーっはっは!!
能力が戻った記念に、少し大判振る舞いしてやるぜ!
「妖精さん達!パチュリーさんをお願いしますね!!」
首を傾げる妖精達を見なかった事にし、スマホのアプリを起動して、言葉を浴びせる。
「速度を100に!!」
今の俺ならば、主人公勢の戦闘に着いていける気がする!これで勝つる!!
地面を蹴って、いざ参戦!
辺りの背景が、一瞬で切り替わった。
赤く輝く光の洪水が博麗の巫女へ襲いかかった。一つ一つは小さな光の球体だが、それが合わさり、巨大な光の帯へと姿を変えている。
かわせない弾幕は張らない。それが幻想郷のルールだが、一見したらこの弾幕に抜け道は無い。
だが博麗の巫女・霊夢は動じる気配すら見せず、むしろ光へ突っ込んだ。
自殺願望。
見るものからしたらそう見えるかもしれない。
だが、霊夢は光へ当たる直前に身を捻り、光と光の僅かな隙間を掻い潜った。
少しでも躊躇すれば直撃していたが、それを霊夢は当たり前のようにこなしていく。
ただの作業のように。
「真正面から見たら隙間は無くても、横から見たら隙間が僅かに見える……簡単な威圧感だけの弾幕ね」
霊夢は言うが、彼女は横からなど弾幕を見ていなかった。真正面からの弾幕を冷静に分析して、隙間を導き出したのだ。
レミリアはそんな霊夢を見て、薄ら笑いをしながら弾幕を
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