暁 〜小説投稿サイト〜
東方紅魔語り
紅霧異変
Part13 充電切れなんて無かったんや……
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!?」

 ……あれ?
 確か魔理沙は異変を止めに来たわけだよな?
 そんで戦闘になったって事は、魔理沙にもたれかかってる人は異変の首謀者側。つまり魔理沙からしたら敵なわけだ。
 その魔理沙が敵である人間を助けてくれと頼んでくる……?
 魔理沙の背中にいるのは見覚えがある。『パチュリー・ノーレッジ』という、此方側の魔法使い。
 パチュリーを介護したからって魔理沙側にメリットは無いと思うが……罠か?

「……魔理沙さん。貴方にとって、パチュリーさんは『何』ですか?」

 ふふふ……俺を甘くみるなよ?
 以前、○狼をしまくって騙され騙してきた俺が、そんな分かり易い罠にかかるわけが……。

「敵だ!それがどうかしたか!?」

 OK分かった。罠なんて張ってないわコレ。
 いやだって、男らしすぎるもの。もうオーラがギンッギンに光輝いているもの。
 こうしてみると、疑った俺の心がどれほどドス黒いのか分かるな……ははっ……泣けるぜ。

「いや何でも……休める場所ですか……」

 休める場所?この館に保健室みたいな部屋あんのかな?聞き覚えも見覚えも無いけど……。
 何度か死の道を掠った事はあるけれど、大抵自室で包帯巻かれて終了だったから分からんな……。
 ……よく生きてこれたな、俺。

「ところで、どんな症状なんですか?病名とかは?」

 これでこの世界特有の病名とか言われたら打つ手無しだな。又は聞いた事も無い特殊な病気とかな。

「多分、『喘息』だ。私と戦った時に結構な埃を吸った筈だし、居た環境も一時的にとは言え悪化しちまったしな」

 喘息か……あー聞いたことあるな。ふっつーに聞いた事あったわ。
 でも吸引機とかは無さそうだし、専用の薬とかも無さそうだしなぁ……やべ、マジで打つ手なしか?

「とりあえず箒から下ろして、壁に寄りかからせて下さい。喘息の場合は、寝かすよりも寄りかからせた方が息をし易いですから」

「分かった!」

 そう言うと、魔理沙はグッタリしたパチュリーを動かした。
 そして今気付いたが、妖精達がオロオロしながら空中をあっちこっちに動いている。
 恐らく、敵が来たから攻撃しないといけないものの、自分達の仲間が近くにいるせいで攻撃できないのだろう。
 いや攻撃してこられても困るけど。今されたら俺が木っ端微塵になる。

「それで?次は何をすればいい?」

 パチュリーを壁に預けた魔理沙が、再び話しかけてきた。敵である俺に言ってくる辺り流石だが、少しは警戒してほしいと思う今日この頃。
 もし警戒してこれなら、もう手遅れかもしれんね。

「いえ、正確な治療法をしないと駄目でしょうし、今はとにかく動かさない方がいいでしょう」

 もしパチュリーの喘息が一時的な
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