Life6 逆襲の紅
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だろうからな」
「了解しました、お気を付けて」
ソーナの労いの言葉後、一瞬にしてその場から消える士郎。
「・・・・・・・・・何といいますか、頼もしいですね士郎君は・・・・・・朴念仁ですが」
「そうね。士郎君の様な男性が、世に言う『イイ男』なのでしょうね・・・・・・鈍感だけれど」
部屋を出て行った時の士郎の背中を思い出しながら、何故か2人揃って頬を少し朱に染めていた。
それにしても、言いたい放題である。
−Interlude−
一誠はあの後、プールから出て校内を出ようとした処で、校門付近に居た銀髪の美少年に反応する。
お互いに気付いた処で挨拶したと思ったら、その後に自分は白龍皇であると暴露した。
その事に驚く一誠。自分の中にいる赤龍帝ドライグと対を成す存在で、堕天使側に身を置きつつその中でも4番目位に強いと聞いていたため、警戒心を最大限に引き上げ様としていたら、突如として背後側から現れた2人。ゼノヴィアが聖剣デュランダルで祐斗は聖魔剣でヴァ―リの首元に刃と突き付けていた。
「止めておいた方が良い。――――手が震えているじゃないか?」
「クッ!」「ッッ!」
「誇っていい、相手との力量差を見て判断できるのは強い証拠だ。――――俺と君たちとの間には決定的な戦闘力の差が有る。コカビエル如きに勝てなかった君たちでは、俺には勝てないよ」
「何言ってんだっ!勝ったから、こうして生きてんじゃねえか!」
あまりにも人を見下す態度に反感を覚えた一誠は、虚勢ではあるモノの言い返す。
「幻想殺しと言ったか・・・。あの赤い外套姿の人物の協力が有ればこそだろう?あの人物が居なければ勝てやしなかっただろうに。抱っこにおんぶ状態だと言うくせに、よく言う」
その言葉に、歯噛みするしかない一誠。実に悔しそうだった。
『――――そんな風に油断しすぎると、首が飛ぶぞ。ヴァ―リ・ルシファー』
「っ!?」
「え?」
「は?」
「幻想殺し!?」
そんな一触即発状態の4人の一帯に、何時に間にか白龍皇の背後から首筋に剣を当てている幻想殺しの姿が有った。
「・・・・・・確かにその通りだが、これは一体何の真似かな?」
首筋に剣を当てられたまま、自身の背後に居るであろう幻想殺しに言った。
『何の真似かと言われれば、それは此方のセリフだろう。保護者共々悪戯が過ぎるな』
ドスの利いた声で妙な真似をすれば即座に切られかねないと判断するヴァ―リ。まるで他人事の様だ。
「わかっ、ん?―――――――一ついいか?」
『何か?』
「どうやってアザゼルに連絡したんだ?たった今念話で『幻想殺しから嫌味のメールが来たから、暇つぶしもほどほどにし
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