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英雄は誰がために立つ
Life6 逆襲の紅
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がな。そんな美少女2人と同じ空間を独り占めしていると思うと、少しばかり緊張しているんだぞ?」
 「「は、はうぅ・・・」」

 なんの恥ずかしげも無く歯の浮く言葉を言われて、驚き以上に嬉しいのか否かよくわからない感情に翻弄されて、真っ赤になった顔を俯かせる2人。

 「如何したんだ?2人とも。顔を赤くさせて熱でもあるのか?」
 「「な、なんでもありません!」」
 「そ、そうか。それならいいんだ、ん?」

 ソーナと椿姫の思いっきりの否定に、気圧されている処に一度だけではあるが覚えのある気配を感じ取った士郎。

 「どうかしましたか?」
 「ああ、少し気配を感じてな・・・・・・・・・これは、コカビエル迎撃戦後に来た白龍皇ヴァ―リか」

 コカビエル迎撃戦後で、魔王様方が到着する前に禁手(バランス・ブレイカー)状態の白龍皇らしき姿をした者が来ていたと報告にて、していた。

 「白龍皇!」
 「ヴァ―リ・ルシファーですかっっ!?一体何所に?」

 無論、士郎の報告を魔王方経由で聞いていたソーナと椿姫は、この突然の来訪に驚きを隠せずにいた。

 「位置は・・・・・・校門あたりか?」

 そう言いきる前に携帯を取り出して、操作し始めた。

 「よく解りますね?士郎君」
 「まるでレーダーですねって、何をしているんですか?士郎君の携帯、そんなでしたっけ?」
 「よく見てるな、椿姫。これは、仕事用のでな。神の子を見張る者(グリゴリ)の総督であるアザゼルに、牽制のメールを送ってるんだ」
 「神の子を見張る者(グリゴリ)総督の連絡先を、何故知っているんですか?」

 士郎の行動に驚きを隠せず、つい聞いてしまうソーナ。

 「・・・・・・・・・ただで教えてくれたわけではないが、本人のためにもそれは話せないなとっ!これでいいかな?」

 士郎の入力した文面には『神の子を見張る者(グリゴリ)総督は戦争嫌いと聞いていたが、それは嘘なのかな?あの白龍皇を好きに歩かせるとは』と入れた。

 「牽制にしては少々、攻撃的過ぎるではありませんか?」

 文面を見せてもらった2人の内、椿姫が疑問視する。

 「彼の総督殿にはこれぐらいで十分だ。交渉とかは、下手に出過ぎて舐められ過ぎても良くないのは判るだろう?」
 「それは確かに・・・・・・って、如何したんです?」

 メールを送信し終えると、直に出入り口である廊下に繋がるドアに向かう士郎。

 「一応、俺も行った方が良いかなと思ってね。校門の方に、いつの間にか一誠が歩いて行っている様だしな」

 そのままドアを開けて行くのかと思いきや、振り返る士郎。

 「俺一人で十分だから、ソーナと椿姫は作業を続けてくれていていいぞ?多分、戦闘にはならない
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