Life6 逆襲の紅
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人間界、某所――――。
とある2人の人物が、所在地不明の屋敷の一室にて密談をしていた。
「――――コカビエルを利用した件、あまりにも迂闊すぎやしないか?奴らに勘付かれるぞ?」
「問題ない。勘付かれると言うのであれば今更だ。既に気づかれている。それでも奴らはそう簡単には来れまい」
その言葉に訝しむが、それも一瞬で終わる。
「足止めになりうる破壊工作でも仕掛けたか・・・・・・いや、今も現在進行中か?」
「それもあるが、要はこの――――に外壁を数重にも張った。1枚破るにも時間がかかる上、破られても1番内側にまた1枚自動的に形成されるものだ。それでもすべて破られたとしても、それこそ奴らからすれば地獄になるだろう。殲滅令が起動するからな」
その言葉に安心するにでは無く、顔を背けるだけだった。
「・・・・・・・・・・・・今更、教え子の心配か?」
「言葉を間違えるな。元、だ。変に勘ぐりおって・・・」
「そうか。ならばいい。そう言えば、――――――の―――が――――――らしいな?行くのか?」
「行くわけがない!誰が好き好んであんな茶番に赴かなければならん!」
あまりに当たり前の質問をされたのか、語尾が思わず強く成る。
「・・・・・・好きにすればいいがな。だがあまり暴走してくれるな。それこそ、今後に支障をきたすかもしれん」
「その勘繰りこそ余計だな。当然、重々承知している。それより―――――」
と言う、身内会話が続いていく。
彼らの言葉を理解する日が来るかは、誰にもわからない。
−Interlude−
サーゼクス来訪兼、リアス・グレモリーによる藤村士郎の折檻から数日。
オカルト研究部のメンバー全員は日曜日にも拘らず、登校していた。
但し、彼らの居る場所はプールではあるが。
プール開きにて、いの一番に使わせてもらえるのだと言う。
無論、ただでは無い。生徒会からの命令により、プール内の苔を取る等の清掃後と言う条件付きだ。
そして清掃後、彼らは思い思いに楽しんでいた。
その中に絶賛、未だ死に絶えていないにも拘らず天国を味わっている少年がいた。
少年の名は兵藤一誠。
天国の意は、現駒王学園高等部の二大お姉様と呼ばれる2人、リアスと朱乃に兵藤一誠を巡って争われているからだ。セクシーすぎる水着の格好で。
ただ動けば揺れる、ただ動けば弾む。乳フェチからの一誠からすれば、至極の光景に違いない。
しかし、口論はだんだんとヒートアップして、危険極まりない魔力のぶつけ合いに突入。
争いの原因たる一誠は、あまりの恐ろしさに2人に対して必死に謝罪してからその場を後にする
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