暁 〜小説投稿サイト〜
有栖キャロの小学校物語
第11話 ボードゲームの筈ですが何かが違う………
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……自分は出すカードを選択でき、相手は選択出来ない」

佐助君はみんなに説明して、真白ちゃんとカードを交換しました。

「次はエリオ………」
「うん、回すよ………僕は4が出たから4マス進めるね」

そう言って自分のコマを進めます。

「止まったマスはカードだね、カードは………イベントじゃない。次はルーだね」
「………私のターン」

慎重にルーレットを回すルーちゃん。
借金さえしなければルーちゃんも罰ゲームを免れることが出来ます。
しかし、ルーちゃんは後カード1枚しかありません。イベント回避出来るカードで無いと罰ゲームに……

「出た目は8……」

ゆっくりと自分のコマを進めます。

「止まったマスはマイナス……くっ、カード仕切り直し。これで前のマスに戻り、もう一度ルーレットを回す」

ルーちゃんはとうとう最後までカードを使ってしまいました。

「出た目は……5」

出来ればカードで一発逆転を狙わないと不味いです。

「お願い……!」

ルーちゃんも一生懸命祈りながらゆっくりとコマを進めます。

「私の止まったマスは………カード、お願い!!」

そして引いたカードを見て、ニヤリとしました。一体何を引いたのでしょうか?

「最後は私ね」

そう言って真白ちゃんはルーレットを回す前に1枚のカード出しました。

「私は反射鏡を使います。これにより、このターンの自分に対してのイベント、カードの効果を無効にします」

仕掛けてくる?

「更に税収を使います。これによりカードを使うのに500万払わなくては使用できません」

「それは勘弁!カード、ライトニング!これでそのカードを破壊する!」

エローシュ君がすかさずカードを破壊します。エローシュ君は借金なので当然ですね。

「ここで僕は祝福を使うよ。カードが使われる度に500万を得ることが出来る」
「エリオ君、面倒なカードを今になって………だけど、一気に畳み掛けます!私はカード制限。これによりこのターンに使えるカードは1枚になる」

「僕がライトニングで破壊」
「またエリオ君ですか………」

「そして祝福の効果により僕の所持金は0になった」

これでターンが終了すればエリオ君は罰ゲーム無しです。

「更に最終戦争発動!カードを持っている人はカードの枚数X1000万を捨てなければならない」

こ、ここでですか!?

「俺は後1枚だから、借金は2700万に……」

「私は2枚なので所持金が3600万に……」

「僕は緊急回避……」
「僕は効果反転のカードを使う。これで枚数X1000万アップ」

「私は1枚だから借金1000万ね」

これにより、
エローシュ君………ー2700万、カー
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