その後と不死鳥
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思わなかった。
「それで……?
リアスは何のために来たんだ?
まさか、あんな情けない勝利を祝いに来た訳じゃないだろ?」
「……お兄さまがお呼びよ」
さて、何がおこるかね……
白音を退けて立ち上がる。
「わかった。今いく……」
「貴方酷い顔よ?」
「それでも、魔王様のお呼びだろ?
いかなきゃいけない」
そのままリアスと朱乃の横を通りすぎて、魔王様がいるであろう部屋へと向かった。
サーゼクスさん、グレイフィアさん、グレモリー夫妻、シトリー夫妻、フェニックス夫妻、ライザー、ソーナがいる部屋へとついた。
どうやら、アンドロマリウス家当主様は退席したらしくいなかった。
「久しぶりだね。シャルル君」
つくと同時にサーゼクスさんが話しかけてきた。
「はい。グレモリー家であった以来ですね」
「うん。あのときはなかなか楽しませて貰ったよ。
それで、君がここに呼ばれた理由は分かるかな?」
「縁談が破棄されることですか?
それとも、緋き不死鳥の型(フェニックス・オブ・スカーレット)のことですか?」
「その緋き不死鳥の型というのも聞いてはみたいが、縁談についてだ」
緋き不死鳥の型について聞かれると思ったんだがな、違ったらしい。
「縁談は破棄されることとなった。これは君がレーティングゲームで勝った時の条件だ。
それとは別に私から面白い戦いを見せてくれた君に褒美を与えよう」
一瞬何を言われたかわからなかった。
褒美?褒美と言ったか?
あんな酷いゲームをしておいて?
「何故でしょうか?
お世辞にも魔王様を満足させるようなゲームではなかったと思いますが……」
「私は素晴らしい勝負だったと思う。
君はゲーム前から圧倒的に不利だった。
そこから勝つというのは褒美を与えるのに相応しい結果だと思うのだよ」
「それに、将来有望な若手がいなくなるのは惜しい」
その一言に俺はブルッと体を震わせ、動揺を隠せなかった。
いなくなるのは惜しい……
俺がはぐれになろうかと考えてることがバレたのか!?
それとも、俺が暗殺されると示唆してるのか……!?
恐い、目の前にいる紅色の髪をした魔王が……
全てを見透かされてるようで……
ここには俺とサーゼクスさんしかいないのではと思えるほど俺の意識はサーゼクスさんに持っていかれた。
「…………」
ダメだ。言葉がでない。
口がカラカラと渇いて、俺の口が自分のじゃないのかと錯覚してしまう。
「さあ、シャルル君。なんでもあげるよ。何が欲しい?」
再度問われ、俺は乾ききった口を開けた。
「お、俺に……力をください……
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