マブラヴ
0889話
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た」
「随分と直接的だな」
榊が言っているのは、日本の為に中国を防壁にしているというのと同義だったからだ。
「この場で言い繕ってもしょうがないですし、何より斑鳩様からアクセル代表は迂遠な言い回しを好まないと聞いていますので」
その言葉にチラリと崇継の方へと視線を向けるが、そこでは崇継が全く関係ないとばかりにお茶を口へと運んでいた。
榊もそんな崇継の方へと視線を向けて俺と同じ事を思ったのだろう。小さく苦笑を浮かべて言葉を続ける。
「現状、中国を保護下に置こうとしている国は色々とありますが、やはり日本帝国という国の利益を考えますと、私達が中国を保護国とするのが最善だと思い、それに関してお力添えを貰えればと思いこの場を用意させて貰いました」
「なるほど。だが、俺達が大東亜連合……というか韓国の主張は論外としても、他にも多くの国が手を上げている中で、敢えて日本を選ぶ理由があるのか?」
その問い掛けに答えたのは榊ではなく、そのすぐ側に座っている関口国防大臣。
「勿論ですとも。日本は中国のすぐ側にあるのを考えると、補給の面を考えてもそれが最善だと判断します」
「補給だけを言うなら、それこそソ連だっているが? 寧ろソ連が主張している同じ共産主義という面で考えれば、色々とスムーズに進むんじゃないのか?」
「確かにそうかもしれません。ですが、もしもソ連が中国を保護した場合、まず間違い無く色々と不穏な出来事が起こるでしょう」
不穏、不穏……ね。
まぁ、確かにソ連は社のような存在を人工的に作ったりなんだりと、色々な面で不穏な動きをしているのは間違いない。
当初はオーストラリアの基地にも随分と人を派遣していたしな。
……そうだな。
「確約は出来ないが、検討はしてみよう」
取りあえずその辺に関しては俺が判断すると色々とミスする可能性もあるので、エザリアやレオンに投げる事にして、そう告げるのだった。
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