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有栖キャロの小学校物語
第9話 秘密基地って男の子のロマンなのですか………?
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た。

「えへへ…………どうしても気になって付いて来ちゃった」

付いて来ちゃったって……………
よく佐助に気づかれなかったな。

「気づかれないように、結構離れて追跡してたの!!」

力説しながら言ってくるな……………

「それでね!ここの場所も2人で知恵を絞って見つけ出したの!!」

こんなに熱くなりながら話すキャロも珍しいと思う。

「いい?この秘密基地は俺達のじゃなくて、私達みんなの物ね!!」

どうやら説教も終わりらしい。

「で、でもルー様、ここは俺と佐助が長い年月をかけて…………」

「お宝本、夏穂に渡されたい?」

「「こちらこそよろしくお願いします!!」」

「ありがとう。あっ、それと明日には夏穂と雫にも教えとくから」

「「えっ!?」」

「それまでにお宝本もちゃんと違う場所に隠しときなさい」

そう言われると2人は慌ただしく動き出した。

しかし大きなダンボールって…………
一体何冊あるんだ?

「しかし…………」

そんなことを思ってると、不意にキャロが話しかけてきた。

「これからもっと楽しくなりそうですね」

キャロは満遍の笑みでそう言ってきた。

「そうだね」

そのためにも早くルーと仲直りしなくちゃな…………







帰り道…………

「ね、ねえエリオ…………」

ふと、ルーに声をかけられた。

場所はまだ学校。
キャロはトイレに行ってて今は2人だけだ。

「な、何?」
「あ、あの…………」

そう言って沈黙が過ぎる。

こういう時は男から話さないと…………

「エリオ!」「ルー!」

「「ごめんなさい!!」」




「「えっ!?」」

見事に被っちゃった…………

「何でエリオが謝るの?」

「だって、ルーが怒ってるのは僕のせいでしょ?」

「ううん、確かにエリオも多少は悪いけど、悪いのはこっち。エリオは謝らなくていい」

「そんなことは無いよ、僕だって悪いんだから謝る!」

「いい!」
「謝る!!」
「いい!!」
「謝る!!!」

そんなやり取りをして…………

「「アハハハハハハ!!」」

僕たちは笑い合った。


「あれ?2人共仲直り出来たのですか?」

少し2人で話していたら、キャロが帰ってきた。
僕達の様子を見て、仲直りしたと思ったみたいだ。

「うん」

「もう大丈夫だよ」

「よかった〜これで3人仲良く帰れるね」

そう言ってキャロは僕とルーの腕を掴み引っ張りながら歩きだした。

「帰るから引っ張らないで………」

「危ないよキャロ」

「大丈夫ですよ〜」

嬉しそう
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