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有栖キャロの小学校物語
第9話 秘密基地って男の子のロマンなのですか………?
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たの?」
「着いた」

着いたって…………
ここに連れてくるために呼んだの?

「ちょっと待って」

そう言って、佐助君は物の横に行き、力一杯押し始めた。

「こんなに高く積んであるのに一人じゃ動かないんじゃ…………」

そう言った矢先、物は簡単に左にずれ、空いたスペースに1つのドアが現れた。

「ここ………」

そう言って佐助は中に入っていった。

「あっ、待って!?」

僕も急いで佐助を追った……………











「埃っぽい………」

「何でこんなところに…………」

体育館の倉庫を探していた私達でしたが、どこにも人の気配は無かったので、ステージまでやってきました。
そして、見つからない場所を考えると、下に行ったのではないかという結論に至り、こうしてステージの下へ来たのですが…………

「イタ!?……………もう邪魔……………燃やす?」

ルーちゃんは足を抑えて物騒な事を呟きました。

「ルーちゃん!!そんな事したら体育館全て燃えちゃうから!?」
「ちっ…………」

舌打ちしましたけど、冗談ですよね?
そんな時…………

「あれ?あそこだけ、高くまで物が積まれてる………」

私は他の場所とは違う、高く物が積まれている場所を見つけました。
と言っても、気づいていれば直ぐに見つかる位分かりやすかったのですが…………

「行ってみよう」

ルーちゃんも怪しいと思ったのか、直ぐに行こうと言ってきました。
私達は足元に気を付けて進みます。

すると…………

「これは……………」

そこには一つのドアがありました…………








「ようこそ、俺達の秘密基地へ!!」

部屋に入ると、そこは普通の部屋が…………

「ってここどこ!?」
「どこって、俺達の秘密基地だけど…………」
「いや、そういうことじゃなくて、さっきまでステージの下を歩いてたはずなんだけど………」
「それなのに、何でこんな所にこんな部屋があるかって事か?」

僕は激しく頷いた。
真ん中に先生達の会議室によくある横長の机が2列並んでいて、それを囲む様にパイプ椅子が並んでいる。一番奥にはテレビとゲーム機が置いてある。
部屋の横脇には長い棚があり、そこには漫画やゲームソフトなど、様々な物が置いてあった。

「まあ驚くのも無理ないか…………俺達もここを作るのに結構時間がかかったからな」
「テレビやゲームをここに運び込むのに苦労した……………」
「机やイスは体育館の物を失敬した。一杯あるし、行事でもない限り、こっちに来たりしないからな」
「流石にやっていいことと悪いことはあると思うんだけど………」
「いいじゃないか!秘
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