第15話 Tempest Turn 6
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だ、一撃必殺の剣術。
「終わりにしよう。イングリット・バーンシュタイン。」
「終わるのは貴様だ。アオイ・カズト。」
殺意に満ちたイングリットの瞳は、決意が宿った真紅の右目が写っていた。
ダンッ??
今出せる全力のアクセル対四人分身のテンペストターン。四つの拳と、カズトのグラディウスの刃が交錯する。
カズトの思考は今までにないほど加速していた。もう何度打ち合ったか覚えてなどいない。
そして、最後の一撃がぶつかり合い、お互いの武器が砕ける。
無茶なアクセルによって、カズトの両脚からは少量ではあるが、出血が見られた。
イングリットの体もボロボロだろう。
それでも、彼女は倒れない。
倒れるわけにはいかないのだ。
カズトが膝をつき、立ち上がろうとしても、足が動かない。
勝敗は決した。
「今度こそ、終わりだ、一年生…」
イングリットの歩みが止まる。勝利したと、思っていた。
だが、それは儚い幻想だったのだ。
「ああ、終わりだよ。」
カズトが倒れたその先に金色の髪が靡く。
「あとは、お願いします。サテライザー先輩。」
一筋の閃光が、イングリットを貫く。
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