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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
ALO編 Running through to take her back in Alfheim
Chapter-11 不可避の現実
Story11-3 二人の居場所
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頭いいな」
「うむ。目論見は成功して、枝にかなり肉薄した。ぎりぎりで到達はできなかったそうだが、5人目が到達高度の証拠にしようと写真を何枚も撮ったんだ。その一枚に、奇妙なものが写り込んでいたらしい。枝からぶら下がる、巨大な鳥籠がな。
そのパーティーは、こっちからなら!って思ったらしく、今度は反対側から挑戦した。
今度も無理だったが、到達高度の記念に取った写真の中に今度はこっちの写真が写っていたという訳だ」
「鳥籠、ね…………」
それを見た聖音と和人が顔を引きつらせる。
「そ、そいつをぎりぎりまで引き伸ばしたのが、この写真ってわけだ」
「でも、なんで正規のゲームの中に桜華や明日奈が…………」
聖音はパッケージの裏面を見た。
その裏側に書いてある『レクト・プログレス』のメーカー名を見て、和人と聖音の顔が強ばった。
「どうした、キリト、シャオン。こええ顔して」
「…………なあ、エギル、他の写真はないのか?アスナやフローラ以外のSAO未帰還者が、このアルヴヘイム・オンラインで同じように幽閉されてた、みたいな」
その和人の質問に、エギルは分厚い眉丘にシワを寄せると首を振った。
「いや、そういう話は聞いてねぇ…………というか、そんな写真があったらもう確定だろうが。おめぇらじゃなくて警察に電話してるさ」
「そりゃそうだな…………」
「もっともな話だ」
和人や聖音は頷きながらも、考えを巡らせているようで眉間にシワを寄せている。
やがて、考えがまとまった和人が、顔を上げエギルを見やる。
「エギル、このソフト、貰っていいか」
「構わんが、行く気なのか」
「ああ。この眼で確かめる」
「そうだな」
和人と聖音は決意の表情を表す。
「そういやあ、キリトはともかく、シャオンは持ってんのか?ソフト」
「これから買うさ」
「って、一体その金はどこからくるんだ?」
「内緒」
聖音はニヤリと笑いながら言った。
「2人ともあんまり無茶はするなよ」
話を聞いていたのであろう和人はニッと笑い、言った。
「死んでもいいゲームなんてヌルすぎるぜ。そうと決まればゲーム機を買わなくちゃな」
「それならナーヴギアで動くぞ。アミュスフィアは単なるセキュリティ強化版でしかないからな」
「そりゃ助かる」
聖音と和人はポケットから合わせて2人分のコインを摘み出すと、カウンターにパチリと置いた。
「じゃあ、俺たちは帰るよ」
「ご馳走様。珈琲おいしかったぜ。また情報あったら頼むよ」
「絶対にアスナとフローラを助け出せよ。そうしなきゃ、俺たちのあの事件は終わらねぇ」
「ああ。もちろんだ」
「いつか…
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