暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
ALO編 Running through to take her back in Alfheim
Chapter-11 不可避の現実
Story11-3 二人の居場所
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の狭さもまた魅力だと思える居心地の良さを漂わせていた。
聖音はエギルに珈琲を2つ頼むと、和人が例の写真について問いただした。
「で、あれはどういうことなんだ」
「写真の詳細……教えてくれ」
エギルは淹れたての珈琲を聖音たちの前に出すと、カウンターの下に手をやり、長方形のパッケージを取り出した。
それを聖音たちの方に滑らせる。
和人が指先で受け止めた手の平サイズのパッケージを、聖音は横目で見ながら出された珈琲に口をつけた。
そのパッケージはゲームソフトで、プラットフォームはAmuSphereと右上に印刷されている。
「聞いたことないハードだな…………」
「アミュスフィア。オレたちが向こう側にいる間に発売されたんだ。ナーヴギアの後継機だよ、そいつは」
「…………」
複雑そうに2つのリングを模ったロゴマークを見つめる和人に、聖音は口を開いた。
「確かに、ナーヴギアはあの事件を引き起こした悪魔の機械と言われていたけど、フルダイブ型ゲームマシンを求める声も多くて、それを押しとどめることが出来なかったんだ。
あの事件があってから約半年後、大手メーカーから「今度こそ安全だ」と銘打たれて発売されたのがアミュスフィアで、俺たちが囚われてる間に従来の据置型ゲーム機とシェアを逆転させるまでになった。
SAOと同じジャンルのタイトルも結構リリースされてたな」
「じゃあ、これもVRMMOなのか?」
「そういうこと」
和人が眺めているパッケージのイラストは、深い森の中から見上げる巨大な満月と、その満月を背景に、少年と少女が剣を携えて飛翔している。
格好はオーソドックスなファンタジー風だが、2人の背中からは大きな透明の羽根が生えている。
その下には凝ったタイトルロゴ、ALfheim Onlineとあった。
「アルフ……ヘイム・オンライン? どういう意味だ?」
「アルヴヘイム、と発音するらしい。妖精の国、って意味だとさ」
「妖精……なんかほのぼのした感じだな。まったり系のMMOなのか?」
「それが、そうでもなさそうだぜ。ある意味えらいハードだ」
「ハードって、どんなふうに?」
「どスキル制。プレイヤースキル重視。PK推奨」
「ど…………」
「あまりプレイせずに強くなりたいやつにはもってこいだな」
「いわゆる『レベル』は存在しないらしい。各種スキルが反復使用で上昇するだけで、育ってもHPは大して上がらないそうだ。戦闘もプレイヤーの運動能力依存で、ソードスキルなし、魔法ありのSAOってとこだな。グラフィックや動きの精度もSAOに迫るスペックらしいぞ」
「へぇ…………そりゃ凄いな」
「PK推奨っていうのは
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