大魔闘演武編・プロローグ***終焉は突然で
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ーーーーーーーー終焉は突然で。
私は、今日、この日死ぬなんて、思ってもいなくて。
何時も通り、グズりながらも携帯電話のアラームで起き、超特急で朝御飯を平らげて、「いってきます」とお母さんに手を振った。
何時も通り、通学路で友達と待ち合わせ、一緒に歩き学校に行った。
何時も通り、眠気を堪えながら授業を受け、ノートをとった。
何時も通り、友達と机を合わせ、お弁当を食べながら喋ったんだ。
ーーーーーーーー終焉は突然で。
あまりにも何時も通りで。
いくら何時何があるかわかんなくたって、こんな簡単に、突然に死ぬだなんて思ってもいなくて。
階段で足を滑らせて、落っこちるだなんて。
ほとんど一階分。
約3メートル、かな?
こんな日常の中で死ぬだなんて、完っ璧に予想外で。
あはは、こんな簡単に死ぬだなんて、私って、本当に馬鹿だなぁ、と。
自嘲気味に笑うと、何故か涙が溢れた。
最後の記憶は、床に叩き付けられての酷い痛み。
そのまま、目を閉じて、急激に襲った睡魔に身を任せた。
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