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ルドガーinD×D (改)
二十七話:迷子には気をつけような?
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こからイリナとゼノヴィアと一緒に逃げ出すことを優先しよう。そこまで考えたところで何やらコカビエルから感心したような声が聞こえて来た。


「ほう、そこの男は自分達の実力を正確に判断出来ているようだな。しかも、この俺を倒せるとも思っている。実に面白い、すぐにでも貴様と戦いたいのだが……まだ、舞台が整っていない。どうせやるなら最高の舞台でやらねばな」


好戦的な笑みを浮かべて俺に話しかけてくるコカビエル。
俺はそれに対してただ、黙って睨み返すだけだ。
しばらくその状態で睨み合っていたがこのままではらちがあかないと思った俺の方から口を開く。


「そうか…それなら、俺達は帰らせてもらうぞ」

「まあ、待て、折角来たのを土産もなしに帰らすわけにもいかんだろう?」


そう言ってニヤリと笑い、大量の光の槍を宙に生みだすコカビエル。
くそっ、結局戦わないとダメか。これだから戦闘狂は嫌いなんだよ。
今度、美候とアーサーに会ったら八つ当たりにトマトをぶつけてやろう。
食べ物を粗末にするな? 大丈夫だ、全部あいつらの胃の中に叩きこむつもりだから問題は無い。


「では、俺はグレモリーと赤龍帝に挨拶でもしてくるとしよう……また後で貴様らの学び舎で会おう。……もっとも、この槍の雨から生きて帰ってこれたらの話だがな」

「二人共伏せろ!」

「「わ、わかった」」

「はあああああっ!」


コカビエルが腕を振り下ろすとまるで雨のように光の槍が降って来る。
俺はすぐさま二人を伏せさせてクォーター骸殻になり、襲い掛かる光の槍の群れを槍で薙ぎ払い、撃ち落とし、叩き潰し……と、兎に角がむしゃらに二人に当らないように防いでいく。

そしてやっと光の槍の雨が終わり辺りにもうもうと立ち込めていた土煙が消えた頃には俺達の立っている場所以外は地面が抉れたり消し飛んだりと散々な状況になっていた。堕天使の幹部……流石にその名前は伊達じゃないみたいだな。そう思い、骸殻を解きながらコカビエルが浮いていた場所を見てみるが案の定コカビエルは既にいなかった。

さっきの口ぶりからして間違いなく部長とイッセーの所に行ったんだろうな……。
どうする、俺も二人の所に援護に行くべきか? ……いや、その必要はないか。

コカビエルはさっき挨拶と言っていたから恐らくはそこで戦闘を始めるつもりはないだろう。でないと俺とここで戦わなかった意味がなくなる。それに舞台……何かしらの準備を進めているんだろうな。場所は駒王学園……そこにリドウもいるんだろうな。


「ルドガー…今の姿は一体何だ?」

「ゼノヴィア無事だったか。それと…骸殻の事か? ……俺の一族に伝わる力だ」

「凄まじい力だったな。君が敵だったらと思うとゾッとするよ」



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