プロローグ 異世界に来ちゃった
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ふー。今日は午前授業で学校早く終わったー。
?午後はフリータイム、好きに遊べるぜ。
?………………。
?なんて。
?はぁ、今日も俺はぼっちか。
?友達と一緒に帰宅することなんて一生ないのかね。ましてや、遊ぶなんてことも。
?俺とて、ぼっちになりたくてなったわけじゃないのにな。
?
?そんなことを学校の帰り道、一人でブツブツと呟きながら歩いているのが、この俺――草薙椎良
《くさなぎしいら》だ。
?今は高校だが、中学の頃からずっとぼっちである。
?小学生の時はいろんな友達と遊んだりしていたのに、中学の頃から余計な羞恥心が芽生え始めた。
?他人に話しかけるのがとてつもなく恥ずかしかった。
?そのおかげで、俺は友達を作ることができず、ぼっちになった。
?後悔しかしてない。
?今となってはどうしてあの頃に恥ずかしいからと言って、他人と接触するのを頑なに拒んだのか、自分でも疑問だ。
?今はもう羞恥心なんてもの大してないが、俺はぼっちだから根暗という位置づけをされていて誰も近寄りはしない。
?何気なく話しかけようとしても避けられる。
?まぁ、慣れたけどな。
?一つ道を踏み外すと奈落のどん底に落ちるんだな。身を持って痛感した。
?
?それにしても、ぼっちは寂しいな。
?友達という温もりが欲しい……小学生からやり直したい……。
?てか、思ったんだけど。
?今からでも遅くないんじゃないか?
?ぼっちって位置づけされてるのはきちんと友達作ろうとしてなかったからだし、何気なく話しかけようとしてる程度だったから避けられてたのかもしれない。
?きちんと話しかけてみれば、話の合う友達もできるかもしれないし、根暗ってイメージなくなって友達が増えるかもしれないな。
?おお、俺の行動次第ではお花畑のような学園ライフが……。
?一歩間違えれば茨の園だけどな。
?そうと決まれば。
?友達作りをするために、みんなの共通の話題みたいのを俺もわかるようにしないとな。
?そんなことを考えながら、俺はいつも通る帰宅路を進んでいた。
?学校から家まで、約25分。徒歩のみだ。
?通学、帰宅と、どちらもソロだ。
?俺と同じ方角のクラスメートは何人もいる。
?いるけど言った通り俺はぼっちだから結局は一緒に帰ることはない。
?……毎日楽しそうに話しながら帰ってるね、奴らは。俺はそれを見て楽しそうに帰ってるよ。
?……ん?待てよ?
?ここどこ?
?
?普通に歩いてきた筈なのに、いつもと違う道なんだけど……こんな通りは見覚えないな。
?右手には狭い路地が。
?左手には壁。
?しかも。なんか赤レンガ倉庫みたいな建物が連なってるん
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